血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋 Headline Animator

2011年11月18日金曜日

血液検査-1.肝臓機能検査⑨膠質反応(TTT,ZTT)-


⑨膠質反応(TTT,ZTT)

TTTは、チモール混濁試験と、ZTTは硫酸亜鉛混濁試験と呼ばれます。

膠質反応(TTT,ZTT)は、肝硬変の進行の程度を調べるために実施される検査です。

急性肝炎では、ZTTは余り高くなりませんが、TTTは高くなります。

基準値

TTT:0~5クンケル単位

ZTT:2~14クンケル単位

TTTが異常値の場合は、急性肝炎・慢性肝炎・肝硬変・高脂血症などが疑われます。

ZTTが異常値の場合は、急性肝炎・慢性肝炎・肝硬変・肝癌などが疑われます。

TTTとZTTの両方が高値の場合は慢性肝炎が疑われます。

ZTTが低値のばあいは、胆汁うっ滞症、ネフローゼ症候群、糸球腎炎、骨髄腫などが疑われます。

TTTとZTTが異常値を示してもこの検査だけでは診断を確定出来ませんので、GOT・GPT、γ-GTP、ALP、LDH、血清総たんぱく分画、γ-グロブリン、コレステロールなどの測定も行ない、肝臓の病気かどうかを確かめる必要があります。

0 件のコメント:

コメントを投稿