⑨膠質反応(TTT,ZTT)
TTTは、チモール混濁試験と、ZTTは硫酸亜鉛混濁試験と呼ばれます。
膠質反応(TTT,ZTT)は、肝硬変の進行の程度を調べるために実施される検査です。
急性肝炎では、ZTTは余り高くなりませんが、TTTは高くなります。
基準値
TTT:0~5クンケル単位
ZTT:2~14クンケル単位
TTTが異常値の場合は、急性肝炎・慢性肝炎・肝硬変・高脂血症などが疑われます。
ZTTが異常値の場合は、急性肝炎・慢性肝炎・肝硬変・肝癌などが疑われます。
TTTとZTTの両方が高値の場合は慢性肝炎が疑われます。
ZTTが低値のばあいは、胆汁うっ滞症、ネフローゼ症候群、糸球腎炎、骨髄腫などが疑われます。
TTTとZTTが異常値を示してもこの検査だけでは診断を確定出来ませんので、GOT・GPT、γ-GTP、ALP、LDH、血清総たんぱく分画、γ-グロブリン、コレステロールなどの測定も行ない、肝臓の病気かどうかを確かめる必要があります。
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