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2026年10月20日火曜日

【感染症速報2026年10月20日号】インフル流行期も新型コロナに要注意

 


「ただの風邪」じゃない!インフル流行期でも知っておきたい「新型コロナ」のリアルと対策


こんにちは!秋から冬にかけて、発熱や喉の痛みを感じると「インフルエンザかな?」と思う方が増えてきますよね。


2023年に新型コロナウイルス(COVID-19)が「5類感染症」へ移行して以降、ニュースで見かける機会は激減したことから、「コロナはもう終わった過去の病気」と感じている方も多いかもしれません。


しかし、疫学的なデータや医療現場の状況を見ると、新型コロナは決して終わっていません。


今回は、医学的・疫学的な視点を加えて「いま知っておくべき新型コロナの最新リアルと対策」をわかりやすくお届けします!


1.💡 新型コロナの「いま」:年間2万人以上が亡くなる現実

まず知っておきたいのは、感染の流行パターンと死亡者数の現状です。

1) 年2回(夏・冬)の流行期が定着

5類に移行した後も、新型コロナは完全に収束したわけでなく、疫学的には、毎年「夏」と「冬」の年2回の流行の波を繰り返す定着期(エンデミック)に入っています。

2)今も「死因の上位」に入る感染症

厚生労働省の人口動態統計などによると、新型コロナによる死亡者数は年間2~3万人超にのぼり、これは国内の死因順位でも上位(第8位前後)に位置し、他の感染症と比較しても決して無視できない数字です。

◎ではなぜ「感染者は減っているように見えるのに死亡者が多い」の?

症状があっても検査を受けない人が増え、「隠れ感染者」が重症化リスクの高い高齢者や持病のある家族に感染させてしまっている可能性が指摘されています。

つまり、社会全体でウイルスへの警戒が薄れたことが、高リスク層への感染拡大を招いている側面があります。


2.🦠 病原性の変化:重症化の仕組みが初期と変わっている!

「デルタ株」などの流行初期と比べ、オミクロン株以降はウイルスの特徴や重症化のプロセスが大きく変化しました。



現在のオミクロン株では、若い人や健康な人は軽症で済むことが増えた一方、高齢者や持病(基礎疾患)のある方は「感染による体調崩し」から命に関わる重症へ至るケースが多くなっています。


3.💊 なぜ「すぐ検査・すぐ治療」が大切なのか?

インフルエンザの場合、熱が出たらすぐに受診して抗ウイルス薬を飲む習慣が定着していますが、新型コロナでは受診を先延ばしにしてしまう人が増えています。

※実は、新型コロナこそ「早期診断・早期治療」が極めて重要なのです。

1)抗ウイルス薬には「タイムリミット」がある

新型コロナの治療に使われる飲み薬(ゾコーバ、パキロビッド、ラゲブリオなど)は、「発症から◯日以内」という投与開始の期限が決まって受診が遅れると、せっかくの治療薬が使えなくなってしまうのです。

2)軽症から数日で急悪化することも

最初は「ちょっと熱があるだけ」と思って様子を見ていても、数日後に突然体調が悪化するケースは珍しくありませんので、早期に抗ウイルス薬を投与することで、重症化のリスクを大幅に下げることができます。

3)抗ウイルス薬が推奨される人

学会のガイドライン(「5学会による新型コロナウイルス感染症診療の指針」)では、特に以下の人への抗ウイルス薬投与が推奨されています。

・重度の免疫不全がある方(最優先)

・高齢者や持病(基礎疾患)のある方

・上記に当てはまらなくても、症状が強い方


【持病がある方へ】特に注意したい病気

海外の学術研究(Flacco ME et al. 2023など)によると、基礎疾患の中でも**「慢性腎臓病(特に人工透析中の方)」や「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」**を持っている方は、感染時の死亡・重症化リスクが顕著に高いことが分かっていますから、持病の薬は自己判断で止めず、感染時もしっかり治療を継続しましょう。


4.🧠 若い人も油断禁物!長引く「後遺症(罹患後症状)」の恐怖

「持病もないし若者だから大丈夫」と思っていませんか?

新型コロナのもう一つの怖さが「後遺症(罹患後症状)」です。

1)後遺症の特徴

・若者や軽症だった人にも起こる(重症化リスクとは関係なく発症する)

・一度発症すると、数ヶ月〜年単位で症状が続くことがある

・「根治する特効薬」は現時点で存在せず、対症療法が中心となる

2)主な症状

・強い倦怠感(体が重くて動けない)

・息苦しさ・咳

・思考力や記憶力の低下(ブレインフォグ)

・睡眠障害、味覚・嗅覚障害、筋力低下

後遺症は「これまでの日常生活や仕事、学業ができなくなる」という形でQOL(生活の質)を大きく低下させます。

3)後遺症を防ぐには?

研究報告によると、「ワクチンを接種しておくこと」や「感染早期に抗ウイルス薬による治療を受けること」が、後遺症の発症率を下げる可能性を示しています。

後遺症になってから抗ウイルス薬を使っても効果は期待できないため、「かからない予防」と「かかった直後の初期対応」が最大の防御策となります。

🛡️ 今日のまとめ:自分と大切な人を守る3つのポイント

1)「ただの風邪」と自己判断せず、早めに受診する

インフルエンザと新型コロナは症状だけでは見分けがつきませんので、抗ウイルス薬の選択肢を残すためにも、発熱や強い症状が出たら早めに医療機関を受診しましょう。

2)持病のコントロールを日頃から継続する

普段から基礎疾患の治療をしっかり行っておくことが、万が一感染した際の重症化予防につながります。

受診時はお薬手帳を持参し、医師に併用薬を伝えましょう。

3)身近な高リスク層(親・祖父母)を守る意識を持つ

若い人が感染を広げない行動をとること(手洗い、適切な換気、体調不良時の外出控えなど)が、家族や周囲の高齢者を守る一番の優しさになります。

新型コロナは話題に上がりにくくなった今も、私たちの身近に存在する感染症です。

「もしかしたら」と思ったら無理をせず、早めの受診と適切な治療を心がけていきましょう!

【参考資料】

『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況 厚生労働省2026年10月9日発表』

『5学会による新型コロナウイルス感染症診療の指針』



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