1.免疫をかいくぐる変異株「A/H3N2 サブクレードK」とは?
今年の流行で最も警戒すべき医学的要因は、A香港型(A/H3N2)の抗原変異株「サブクレードK」の台頭です。
◎抗原漂移(Antigenic Drift:アンティジェニック・ドリフト)の罠:ウイルスの表面タンパク質(HA:赤血球凝集素)の構造が変化したため、「過去に感染して得た自然免疫」や「従来のワクチンで作られた抗体」がウイルスを認識しにくく(中和しにくく)なっています。
◎重症化リスクが高いA香港型:A香港型は、A/H1N1pdm09(比較的軽症で推移しやすい型)に比べて高齢者の肺炎合併症や小児の「インフルエンザ脳症」を引き起こしやすく、ワクチンによる中和抗体誘導も難易度が高いという特徴があります。
2. 年に2回襲ってくる「二峰性(ダブルピーク)流行」のメカニズム
昨シーズン同様、今シーズンも「秋口」と「年明け(2月頃)」の2回、大きな流行の山が来る二峰性流行が想定されています。
【二峰性流行の基本パターンとは】
・第1波(秋~冬):A香港型(A/H3N2 サブクレードK)メイン ➔ 重症化に注意
・第2波(晩冬~春):B型メイン ➔ 1度かかった人でも型が違うため再感染!
※「1度かかったから安心」は間違い:A型に感染して得た免疫は、B型にはまったく通用しません。
※ 型が異なるウイルスが連続して流行するため、ワンシーズンに2回インフルエンザに罹患するリスクが現実化しています。
【参考資料】

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