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2026年11月6日金曜日

【最新医学でわかる乳がん検診 第1回】「痛くない乳がん検診」って本当?最新ドゥイブス(DWIBS)とマンモの真実

 


「痛いのが嫌で受けてない…」痛くない乳がん検診(DWIBS)って効果あるの?


乳がん検診のウソ・ホント


こんにちは!みなさんは乳がん検診、受けていますか?


毎年10月は乳がんの早期発見を啓発する「ピンクリボン月間」で近年、40〜69歳女性の受診率は初めて50%を超えましたが、国の目標値である60%にはまだ届いていません。


受けていない理由としてよく聞くのが、「マンモグラフィー(マンモ)の痛みが怖いから」という声。


最近、SNSやクリニックの広告で「痛くない乳がん検診」「うつぶせになるだけのMRI検診(DWIBS:ドゥイブス、Diffusion-weighted Whole body Imaging with Background body signal:ディフュージョン・ウェリテッド・ホール・ボディ・イメージング・ウィズ・バックグラウンド・ボディー・シグナル)」という言葉を目にすることが増えましたよね。


今回は、この「痛くない検診」の医学的・疫学的なホントのところを解説します!


1.「痛くないMRI(DWIBS)」は何がすごいの?

DWIBS(ドゥイブス)検査は、胸の部分がくりぬかれた専用ベッドにうつぶせで横たわり、MRIで撮影する検査です。

高性能なMRI装置を使って、頭部から骨盤までほぼ全身の悪性腫瘍(がん)や転移を一度に調べるスクリーニング検査法で2004年に日本人医師高原太郎博士(1961~)によって開発されました。

◎メリット

1)痛みが一切ない(乳房をサンドイッチのように挟んで圧迫しない)

2)放射線被ばくがない(X線ではなく磁気を使うため)

3)高濃度乳房でもがんが見えやすい

「えっ、じゃあ全部これにすればいいんじゃないの?」と思いますよね。

ですが、対策型検診(自治体などの公的検診)でマンモグラフィーが推奨されているのには、疫学的な深い理由があります。


2.なぜ国は「マンモグラフィー」を強く推すのか?

医療において「良い検診」とは、単に「がんを見つける」ことだけではありません。

「その検診を行うことで、将来その病気で亡くなる人(死亡率)を減らせるか?」という疫学的な証明が必要です。

現時点で、世界中で膨大なデータが集まり、「死亡率を下げる効果(乳がん死の減少)」が科学的に証明されている検査は、実はマンモグラフィーだけなのです。

DWIBS(MRI検診)はがんを発見する能力は高いものの、「受けた人たちの死亡率が下がったか」という長期的な検証(臨床試験)がまだ不十分なため、現段階では「任意検診(全額自己負担のドックなど)」としての位置づけであり、国が推奨する標準的な検診にはなっていません。


3.マンモグラフィーの痛みを和らげるプチ裏ワザ

とは言え、痛いのは嫌ですよね!マンモの痛みを減らすコツは「受けるタイミング」です。


💡 痛みを軽減するポイント

女性ホルモンの影響で張りが強くなる**「月経前の1週間」および「月経中」を避けて受診する**こと!月経が終わって1週間後くらいの、胸が一番柔らかい時期に予約するのがおすすめです。


次回は、日本人にとても多い「高濃度乳房(デンスブレスト)」と、今年話題になった「エコー(超音波)検査の併用問題」について分かりやすく紐解きます!


【追加の話】


• 生涯罹患リスク: 日本人女性の約9人に1人(約10.6%~11.8%)が生涯で乳がんにかかるとされています。

• 年間罹患数: 年間に新たに乳がんと診断される女性は約91000人~94000人ほどで、長年増加傾向が続いています。

・年間死亡数: 乳がんで亡くなる女性は年間に約15000人~16000人程度です。

• 年齢層のピーク: 30代後半から増え始め、40代後半〜60代後半にかけて大きなピークを迎えます。

・男性にはある乳がん(このことはこのシリーズ最後に紹介します)


【参考資料】

『DWIBSドック(全身がん検査)』

『全身MRI(DWIBS)検査』

『無痛MRI乳がん検診(ドゥイブスサーチ)とは』

『日本人女性に増え続ける乳がん』

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