血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋 Headline Animator

2015年11月18日水曜日

肝機能検査-7.コリンエステラーゼ(ChE:Cholinesterase)-

コリンエステラーゼは、肝臓の細胞のみでつくられる酵素で、肝臓のはたらきが低下すると産生量が低下します。

コリンエステラーゼは、コリンエステルという物質をコリンと酢酸に分解することによって、たんぱくをつくりだしています。

コリンエステラーゼには、アセチルコリンエステラーゼとブチリルコリンエステラーゼの2つの種類があります。

1.アセチルコリンエステラーゼ

真性コリンエステラーゼとも呼ばれ、赤血球や筋肉、神経組織の中に含まれています。

2.ブチリルコリンエステラーゼ

偽性コリンエステラーゼとも呼ばれ、血清や肝臓、膵臓、腸、肺などに含まれています。

健診などでは肝機能検査の一つとして、この偽性コリンエステラーゼを測定しています。

そのことから血液中のコリンエステラーゼ値をはかることで、たんぱくをつくり出す肝臓の機能をみることができます。

【検査目的】

コリンエステラーゼはアルブミンと同様に肝臓だけで産生されているので、コリンエステラーゼはほかの肝機能検査に比べていち早く異常値を示すので肝機能検査として広く利用されています。

コリンエステラーゼとその他の肝機能検査をあわせてみることによって、肝臓の障害されている程度が良くわかります。

要するに慢性肝炎や肝硬変などの慢性の肝臓病の経過をみていくうえで、とても重要な検査です。

【基準値】

男性:234~493IU/L

女性:200~452IU/L

※検査基準値の範囲は臨床検査を行う施設や測定方法により異なります※

※一般に女性は男性より値が低めで、月経前や月経中でもコリンエステラーゼが減少します※

※妊娠時も低下します※

【異常値】

低値の場合・・・・劇症肝炎、急性・慢性肝炎、肝硬変、肝硬変、転移性肝がん

高値の場合・・・・脂肪肝、ネフローゼ症候群、甲状腺機亢進症、高血圧症、糖尿病

極定値の場合・・・有機リン中毒、遺伝性ChE欠損症

【コリンエステラーゼは低値のときが重要】

肝細胞での合成能力下低下していることを反映しています。

肝臓疾患であれば、GOT・GPT、γ-GTP、A/G比、ICG試験などの血液検査や、尿ウロビリノーゲン、腹部超音波検査、腹部CT検査、腹腔鏡検査、肝生検などを行なう必要があります。

肝硬変では、コリンエステラーゼが正常に回復することはまずありえません。

【コリンエステラーゼのみが低値になる】

農薬や殺虫剤などに含まれる有機リンはコリンエステラーゼを失活させるため、肝疾患以外で著しい低下を認めた場合、有機リン中毒が疑われます。

他に異常がない場合にコリンエステラーゼのみ低値または高値となることがありますが、低値の場合はコリンエステラーゼ欠損によるコリンエステラーゼ遺伝性欠損症が疑われます。

高値はコリンエステラーゼ変異による本態性家族性高コリンエステラーゼ血症が疑われます。

いずれも症状がなく普段の生活には何ら支障はありませんが、遺伝性コリンエステラーゼ欠損症では手術時に使用される筋弛緩薬サクシニルコリンの分解が遅れて麻酔後長時間無呼吸を起こす危険性があります。

逆に本態性家族性高コリンエステラーゼ血症では麻酔抵抗性(麻酔が効きにくい)を示す可能性があるといわれています。

【おまけ】

コリンエステラーゼの値を下げる薬剤も存在します。

下記の薬剤を服用している患者は、コリンエステラーゼの値が低くても肝臓の状態とは無関係の場合もあります。

抗うつ剤・・・・ルジオミール錠、テトラミド錠など

緑内障の点眼薬・・・・眼圧を下げるための点眼薬(コリンエステラーゼを抑える成分が含まれている為)

アルツハイマー型認知症・・・・神経伝達を活性化するために、コリンエステラーゼ阻害剤を服用する場合があります。

2015年11月11日水曜日

肝機能検査-6.アルカリフォスファターゼ(ALP:Alkaline Phosphatase)-

ほとんどの臓器に含まれ、主に肝臓、骨、腸でつくられているリン酸化合物を分解する酵素です。

肝臓で作られて、胆汁の成分として胆管を通って、胆嚢に貯蔵されたあとに十二指腸に排出されます。

肝臓のALPは胆汁に排出されるので、肝臓や胆道系の病気で胆汁が流れる経路に異常が出ると血液中に増えます。

さらに骨や腸に障害が起こっているときも値が高くなります。


【検査目的】

慢性肝炎、急性肝炎、閉塞性黄疸など肝臓や胆道の病気のほか、甲状腺機能亢進症骨軟化症など骨の病気の検査に用いられます。


【基準値】

80~260IU/L

※検査基準値の範囲は臨床検査を行う施設や測定方法により異なります※


【異常値】

●軽度から中等度上昇 260~600IU/L

閉塞性黄疸(胆管がん・膵がん・総胆管結石など)、転移性肝がん、肝内胆汁うっ滞、胆道感染、薬物性肝障害、脂肪肝、慢性肝炎、急性肝炎、肝硬変、肝がん、悪性リンパ腫、転移性骨髄腫、サルコイドーシス、骨肉腫、慢性腎不全など

●高度上昇 600IU/L以上

顔が黄色くなるような明らかな黄疸が見られます。

閉塞性黄疸(胆管がん・膵がん・総胆管結石など)、転移性肝がん、転移性骨腫瘍、肝膿瘍、悪性リンパ腫、サルコイドーシス、甲状腺機能亢進、アミロイドーシス

●基準値より低い 80IU/L以下 

体調による一時的な低下で特に問題ない。

稀に遺伝性低ALP血症の可能性もあります。

※検査基準値の範囲は臨床検査を行う施設や測定方法により異なります※


【ALPアイソザイム】

肝臓型、骨型、小腸型の三つの型6種類があります。

6種類のアルカリホスファターゼを検査することで、病気を特定していきます。

これは"ALPアイソザイム"と呼ばれる検査方法で、ALPはalkaline phosphatase(アルカリホスファターゼ)の略で、アイソはiso(同じ)、ザイムはzyme(酵素)という意味です。

1.ALP1(肝由来)・・・胆道の閉塞性疾患や肝疾患で高い値を示す

2.ALP2(肝由来)・・・肝疾患や胆道疾患で高い値を示す

3.ALP3(骨由来)・・・骨芽細胞が増殖する病気や骨腫瘍、甲状腺機能亢進症・副甲状腺機能亢進症などで高い値を示す

※成長期の小児の場合、骨芽細胞の活動が盛んなことから、小児におけるALPの値の主体がこのALP3に由来しています※

4.ALP4(胎盤由来)・・・妊娠後期に出現します。
稀に肺がんや卵巣がんで高い値を示す

5.ALP5(小腸由来)・・・B型・O型の一部の人に、脂肪食摂取後に高値を示す場合があります

肝硬変、糖尿病、慢性腎不全などの病気で高い値を示す

6.ALP6(免疫グロブリン結合型)・・・免疫グロブリンと結合したALPで潰瘍性大腸炎などのとき上昇


【ALPアイソザイムで疑われる疾患】

ALP1の出現・・・閉塞性黄疸、限局性肝疾患(肝膿瘍、転移性肝癌、胆道胆石症)

ALP2の増加・・・急性・慢性肝炎(ウイルス性、薬剤性)、胆道系疾患(肝内胆汁うっ滞、原発性胆汁性肝硬変)

ALP3の増加・・・骨疾患(骨転移癌、クル病、骨軟化症)、副甲状腺機能亢進症

ALP4の出現・・・妊娠後期、悪性腫瘍の一部(肺癌、すい癌、白血病など)

ALP5の出現・・・肝硬変、慢性肝炎、糖尿病、慢性腎不全

ALP6の出現・・・潰瘍性大腸炎の活動期


【おまけ】

B型、O型の一部の人は食後に高い値を示すことがあるので、空腹時で採血をして下さい。

2015年11月4日水曜日

肝機能検査-5.LDH-

LDH(乳酸脱水素酵素は、からだの中でブドウ糖がエネルギーに変わるときにはたらく酵素で、血液細胞、肝臓、腎臓、肺、心筋、骨格筋など全身のほとんどの細胞に含まれていています。

これらの臓器や細胞がダメージを受けると、血液中に流れて高値になります。


【検査目的】

肝臓病、心臓病、血液の病気やいろいろな臓器のがんなどで高値になることが多く、これらの病気のスクリーニング検査として用いられています。

LDHはいろいろな臓器に含まれているので、この検査で異常値がでても、どの臓器に障害があるかまでは分かりません。

LDHの値は妊娠、運動などでも一時的に上昇します。
 
【基準値】

120~245IU/L

※基準値の範囲よりも低くなっている場合は、基本的に問題はありませんが、極端に数値が低い場合は、極めて稀なケースとして先天的に乳酸脱水素酵素の量が少ない場合もあります※

【異常値】

軽度の上昇:245~350IU/L・・・心不全、心筋症、肝硬変、慢性肝炎、慢性腎炎、ネフローゼ症候群、悪性腫瘍、関節リウマチなど

中等度の上昇:245~350IU/L・・・悪性リンパ腫、慢性白血病、悪性腫瘍、急性肝炎、心筋梗塞など

高度上昇:350~500IU/L以上・・・悪性リンパ腫、慢性骨髄性白血病、悪性リンパ腫、急性肝炎、心筋梗塞、悪性貧血など

※検査基準値の範囲は臨床検査を行う施設や測定方法により異なります※

【LDHアイソザイム】

LDHには、LDH1~LDH5までの5種類のアイソザイムが存在します。

このアイソザイムは、病気によって増える種類が異なります。

LDHの値が高いの場合は、LDH1~LDH5までの5種類のアイソザイムを調べて、壊れた細胞や臓器がどこかを調べます。

※LDHアイソザイムの検査でもがんか否かを診断することは出来ません※

LDH1とLDH2が上昇・・・心筋梗塞、溶血性貧血、悪性貧血

LDH2とLDH3が上昇・・・白血病、多発性筋炎、筋ジストロフィー

LDH3とLDH4とLDH5が上昇・・・転移がん

LDH5が上昇・・・急性肝炎、肝細胞癌、子宮がん


【おまけ】

LDHが一番上昇するのは、悪性リンパ腫と白血病の場合が多い
 

2015年10月26日月曜日

肝機能検査-4.γ(ガンマ)-GTP-

γ-GTP(ガンマーグルタミルトランスペブチターゼ)はGOTやGPTと同様に、たんぱく質を分解する酵素のひとつで、おもに肝臓の障害や、胆汁の流れが悪くなると血液中で上昇します。

【検査目的】
 
肝臓細胞や胆管細胞が壊れたことの指標として検査されます。

※γ-GTPが血液中に多くなっても、それ自体が何か悪い影響を及ぼすことはありません※

※健康診断でγ-GTPを測定する目的はアルコ-ル脂肪肝の測目的で検査されます※

【基準値】

成人男性 10~50IU/L

成人女性 9~32IU/L

※女性は女性ホルモンの影響で数値が低い※

※基準値よりも低すぎても問題はありません※

※人によっては異常がなくても生まれつきγ-GTP数値が高かったりする場合があります※

※γ-GTPは比較的アルコールに短期的に反応するので、飲酒を一週間もやめれば下がりだし、γ-GTPの値が100以下であれば、節酒あるいは禁酒することですぐに正常値にもどります※

【異常値】

○軽度の増加・・・基準値の上限~100IU/L

アルコ-ル性肝障害、薬物性肝障害、慢性肝炎、脂肪肝

※肝硬変、肝がんの可能性もあり※

○中等度の増加・・・100~200IU/L

アルコ-ル性肝障害、薬物性肝障害、慢性活動性肝炎

※肝硬変、肝がん、脂肪肝、胆道疾患の可能性もあり※

○高度の増加・・・200~500IU/L

アルコ-ル性肝障害、閉塞性黄疸、肝内胆汁うっ帯

※慢性活動性肝炎の可能性もあり※

○超高度の増加・・・500IU/L以上

急性アルコ-ル性肝炎、閉塞性黄疸、肝内胆汁うっ帯

【100IU/L以上になると必ず受診!!】

禁酒をして受診し、その他の肝機能検査と腹部エコー検査を受け、何が原因で高値になっているかを調べる必要があります。

【飲酒しない人でもγ-GTPが高くなるのは??】

全く飲酒しない人でもγ-GTPが高くなることはあります。

非アルコール性脂肪肝、胆石、胆道系のがん、原発性胆汁性肝硬変の場合や、抗てんかん剤、抗けいれん剤、向精神薬、ステロイド剤の服用によっても高くなります。

【おまけ】

健康な肝臓には3%を超える程度の脂肪が含まれていますが、この脂肪が10%を超えると細胞の中に泡状のものが現れるようになります。

この泡状が肝細胞の小さな集合体(肝小葉)の中に現れるようになった状態を脂肪肝といいます。
 
脂肪肝の原因は、肥満とアルコ-ルの飲みすぎが原因とされ、脂肪肝で肝臓に溜まった脂肪のほとんどはエネルギ-の過剰摂取と運動不足が原因で溜まった脂肪肝です。

肥満度が20%以上の場合、脂肪肝になりやすいといわれています。

脂肪肝を放置していると、脂肪肝が肝臓の繊維化を促進し、自覚症状がないまま肝硬変に移行してしまうことがありますので注意が必要です。

更に動脈硬化や高血圧になりやすく、心臓病や脳卒中のリスクも高いなってきます。

2015年10月19日月曜日

肝機能検査-3.GPT/GPT比-

健康な時のGOT/GPT比は1以上ですが、病状によって数値や比率が変わってくるので、両者の比較が重要になります。

【検査目的】

肝炎・心疾患・筋疾患の診断に使います

【検査目的】

GOTとGPTの比をとることにより、各種肝疾患のおおよその鑑別ができます。

1.慢性肝炎と肝硬変の鑑別

2.アルコール性肝炎の診断

3.心筋梗塞急性期など筋疾患の診断

【基準値】

GOT/GPT比は1以上となります。

すなわちGOT値がGPT値より大きいことになります。

【異常値】

GOT/GPT<1(GOT値が小さい)…慢性・急性肝炎、脂肪肝、肝硬変初期、胆汁うっ滞など

GOT/GPT>1(GOT値が大きい)…劇症肝炎、アルコール性脂肪肝、アルコール性肝炎、進行した肝硬変、溶血、うっ血性心不全、心筋梗塞など

GOT/GPT>2(GOT値が2倍超)…原発性肝がん、筋ジストロフィーなど

※急性肝炎では、GOPとTGPT両方の値が同時に上昇しますが、他の肝障害では一方が上昇します※

※慢性肝炎や肥満が原因による脂肪肝などでは、GPTの上昇が大きく、GOT/GPT比が1以下になります※

※脂肪肝でもアルコール性の場合や、肝硬変、胆汁うっ滞症などではGOT値の上昇が大きく、肝がんでは2~3倍にまでGOT値が上昇します※

2015年10月12日月曜日

肝機能検査-2.GPT-

GPTはGlutamic Pyruvic Transaminase(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)と呼ばれる酵素です。

GPTは肝細胞に多く含まれているため、肝臓の細胞が障害を受けたり破壊されることにより血液中のGPTの値が異常に上昇してきます。

心筋や腎臓などにも存在しますが、特に肝臓に多く存在しくGPOTに比べて他臓器への分布が少ないため肝特異的といわれ、肝炎の経過観察によく利用されます。

半減期がGPTの10~20時間に比べて40~50時間と長いことから、肝障害の進行を知る手がかりになります。

肝臓の病気の種類や障害の程度によって、GPTの上昇度に差があり、細胞の障害が強いほど当然数値は高くなります。

逆に肝細胞が破壊し尽くされるとむしろGPTは低下します。

【検査目的】

肝臓の異常を調べる検査です。

【GPTの値が異常の時】

何らかの異常で肝細胞が破壊されることにより血液中に出てきたと考えられます。

GPTはほとんど肝臓にしか存在しない酵素ですから、GPT飲みが高い時には肝臓に異常があると判断します。

肝臓に関する情報より多くを得る為にその他の検査する必要があります。

更にエコー検査(超音波検査)も併用します。

【基準値】

36IU/l以下

※施設によって若干異なります※

【高値】

1000IU/l以上 … ウイルス性急性肝炎、劇症肝炎、薬物性肝炎、虚血性肝炎など

500IU/l以上 … ウイルス性急性肝炎、急性アルコール性肝炎、薬物性肝炎、総胆管結石など

100~500IU/l … ウイルス性慢性肝炎、自己免疫性肝炎、急性アルコール性肝炎、薬物性肝炎、脂肪肝、閉塞性黄疸、原発性胆汁性肝硬変など

33~100IU/l … ウイルス性慢性肝炎、肝硬変、肝細胞癌、脂肪肝、自己免疫性肝炎、薬物性肝炎、閉塞性黄疸など

【低値】

特に問題はありません。

【検査時の注意点】

赤血球中にも多く含まれるため溶血(赤血球が壊れる)すると値が高くなります。

【おまけ】

昔からGPTと呼ばれてきましたが、近年生化学者がALT(Alanine Aminotransferase:アラニンアミノトランスフェラーゼ)という名称を変更したためにGPTと呼ぶよりALTと呼ぶ施設が多くなってきています。

これは単に呼び方が代わっただけです。

2015年10月3日土曜日

肝機能検査-1.GOT-

GOTはGlutamic Oxaloacetic Transaminase(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)と呼ばれる酵素です。

GOTは肝細胞に多く含まれているため、肝臓の細胞が障害を受けたり破壊されることにより血液中のGOTの値が異常に上昇してきます。

肝臓の病気の種類や障害の程度によって、GOTの上昇度に差があり、細胞の障害が強いほど当然数値は高くなります。

GOTは肝細胞のほか心臓の筋肉や骨格筋の細胞にも多く含まれているため、これらの病気の指標にもなります。

【検査目的】

肝臓の異常を調べる検査です。

【GOTの値が異常の時】

何らかの異常で肝細胞が破壊されることにより血液中出てきたと考えられますが、GOTは肝臓以外の臓器にも存在するため、数値の増減が必ずしも肝臓に関係しているとは限らずGOTの数値のみが高値を示す場合は、肝臓以外の病気である可能性もあります。

そのためには、肝臓に関する情報を得るには、GPTも一緒に検査する必要があります。

※GPTに関しては次回解説します※

更にエコー検査(超音波検査)も併用します。

【基準値】

35IU/l以下

【高値】

500IU/l以上 … 急性肝炎、心筋梗塞など

100~500IU/l … 肝炎、肝臓がん、アルコール性肝障害、心筋梗塞など

33~100IU/l … 慢性肝炎、肝硬変、アルコール性肝障害、心筋梗塞など

【低値】

特に問題はありません。

【おまけ】

昔からGOTと呼ばれてきましたが、近年生化学者がAST(Aspartate transaminase:アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)という名称を変更したためにGOTと呼ぶよりASTと呼ぶ施設が多くなってきています。

これは単に呼び方がかわっただけです。