血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋 Headline Animator

2013年10月22日火曜日

臨床検査のパニック値について

【パニックの定義】

パニック値とは、"生命が危ぶまれるほど危険な状態にあることを示唆する異常値"で直ちに治療を開始すれば救命することが出来ますが、その診断は臨床的な診察だけでは困難で検査によってのみ可能です。

【パニック値の設定と運用】

パニック値の設定項目と設定値は、各施設によって臨床医との協議によって設定されています。

検査を実施してパニック値が認められると、迅速・確実に臨床医に伝達され、臨床医は迅速に対応することになります。

パニック値として臨床医に迅速・確実報告すべき項目は限定されています。

【パニック値設定の事例】

クレアチニン  3.0以上

ナトリウム   120以下及び160以上

カリウム    2.5以下及び6.0以上

カルシウム   6.0以下及び12.0以上

AST       1000以上

ALT              1000以上

血糖値     50以下及び350以上

白血球数    1500以下及び20000以上

血小板数    30000以下及び1000000以上

※紹介したパニック値は、ほんの一例で各医療機関によって異なりますので、このパニック値がすべではありませんので、目安として参考に留める程度としておいて下さい。

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