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2014年12月7日日曜日

寄生虫感染症検査-1.寄生虫について-

【寄生虫とは】

寄生生物のうち動物に分類されるものを言います。

【寄生虫の分類】

Ⅰ.外部寄生虫

宿主(しゅくしゆ)の体表あるいは皮膚内に一時的あるいは長期にわたって寄生する物を外部寄生虫と呼びノミ・シラミ・ダニなどの節足動物がいます。

※宿主(しゅくしゅ)とは、寄生虫・菌類などが寄生又は、共生する相手の生物のことを言います※

※よく"やどぬし"と音読されますが、学術用語としては"しゅくしゅ"と音読されるのが正しい呼び方です※

Ⅱ.内部寄生虫

宿主体内に寄生するものを内部寄生と呼び以下のものがあります。

1.魚類由来の寄生虫

海産魚由来アニサキス:日本海裂頭条虫・大復殖門条虫・異型吸虫など

淡水魚由来:横川吸虫・肝吸虫など

2.肉類由来の寄生虫

無鉤条虫・トキソプラズマ・有鉤条虫・イヌ蛔虫など

3.水の由来の寄生虫

エキノコッカス・ランブル繊毛虫・赤痢アメーバ・クリプトスポリジウムなど

【寄生虫感染症の現状】

寄生虫感染は,世界的(特に中南米,アフリカおよびアジア)にかなりの罹病および死亡の原因となっています。

日本を含めての先進国では、過去に比べて激減し一般的な感染症としては見られなくなってきています。

しかし、日本や先進国ではゲテモノ食いからの寄生虫感染症が新たな脅威となってきていることも見逃せません。

【寄生虫感染症の感染ルート】

多くの寄生虫感染が,食品や水の糞便汚染から流行します。

従って下水設備や衛生状態の悪い貧困地域で最も高頻度となります。

稀な感染経路としては、鉤虫など一部の寄生虫は汚染された砂泥、住血吸虫の場合は汚染された淡水との接触によって皮膚から感染します。

更に、輸血もしくは注射針の共有による寄生虫の伝播,または母親から胎児への先天的伝播も認められています。

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