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2012年12月9日日曜日

結核について


結核は呼吸器感染症で、結核を発病している人が咳やくしゃみをしたときに、結核菌が飛び散り、 吸い込むことにより感染することがあります。

結核菌を吸い込んでもすべての人が感染をするわけではなく、体の免疫力が勝てば当然結核菌は体内から排除されますが、免疫力が負ければ当然感染することになります。

結核菌が体内に残っていても体内に封じ込められたまま活動しない状態を「感染」と言い、「発病」は結核菌が活動を始め、菌が増殖していく状態を言います。

症状がすすむと咳やたんとともに空気中に結核菌が吐き出される (排菌) ようになりますが、発病していても排菌していない場合は結核を第三者に感染させる心配はありません。

感染した人が発病する確率、5~10%と考えられていますが、発症原因の解明は未だされていません。

言えることは、過労蓄積などに酔って免疫力が弱まっている時には注意が必要ということです。

感染から発病への契機とる最も重要な契機は免疫低下で、近年では特にHIV感染が要因となっています。

結核は、依然として世界各国で蔓延しています。

開発途上国だけでなく先進各国及び日本でも蔓延しています。

日本人の結核の罹患率 (人口10万人対の新規結核患者数:17.7) は、米国 (4.1) の4.3倍、カナダ (4.7) の3.8倍と際立って高いのが現実です。

また、近年ではHIV感染による日和見感染症の一つとして結核が注目され、感染者も増加しています。

新しい結核検査については次回解説致します。

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