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2026年7月16日木曜日

緊急警告2026年7月16号:【警報レベル】手足口病が2年ぶりに急増!知っておくべき症状と「見えないリスク」への対策

 


夏本番を迎える今、子育て世帯を中心に注意が必要なニュースが飛び込んできました。


厚生労働省および国立健康危機管理研究機構の発表によりますと、全国の定点医療機関あたりの手足口病患者数が「7.03人」となり、警報レベルの目安である「5人」を2年ぶりに超えすでに27都府県で警報基準に達しており、感染拡大が続いています。


「子どもの夏風邪」と軽く見られがちな手足口病ですが、なぜ今これほどまでに流行しているのでしょうか。


医学・疫学的な視点から、その特徴と正しい対策を解説します。


1. なぜ今、大流行しているのか?

手足口病は、主にコクサッキーウイルスやエンテロウイルスといった「エンテロウイルス属」によって引き起こされる感染症です。

◎免疫の空白期間: 近年の感染症対策の影響で、過去数年間これらのウイルスに接触する機会が少なかった子どもたちが多く、集団免疫が一時的に低下している可能性があります。

◎夏の定番ウイルス: 高温多湿を好み、夏場にピークを迎えるこのウイルスは、保育園や幼稚園などの集団生活で飛沫感染、接触感染、そして糞口感染(便に含まれるウイルスが口から入ること)によってあっという間に広がります。


2. 実は「大人」も要注意!

「手足口病は子どもの病気」と思っていませんか? 確かに患者の約90%は5歳以下ですが、大人も感染します。

大人が感染すると、子どもよりも症状が重くなる傾向があります。

・高熱が出やすい

・喉の痛みが非常に強い

・発疹の痛みが強く、日常生活に支障をきたすことがある

免疫を持っているはずの大人でも、型が違うウイルスに感染すれば症状が出ますので、特にご家庭内での感染には十分な警戒が必要です。


3. 「もう治った」と思っても油断禁物!!

疫学的に重要なポイントとして、症状が治まった後も、数週間から長期間にわたって便中にウイルスが排出されることが知られています。

「熱が下がったから大丈夫」とすぐに油断せず、オムツ替えの際やトイレの後には、これまで以上に徹底した手洗いが求められます。


4. 今すぐできる「最強の防御策」

残念ながら、手足口病には特効薬や予防ワクチンが存在しませんだからこそ、日々の生活での予防が何よりも重要となります。

◎手洗いの徹底: ウイルスは石鹸と流水で洗い流すのが最も効果的で特に帰宅時、食事前、オムツ替えの後は念入りに。

◎タオルの共用を避ける: 家族であっても、タオルは別々にしましょう。

◎排泄物の適切な処理: オムツを替えた際は、便が周りに飛散しないよう注意し、処理後は必ず手洗いを心がけることと、手袋の使用も有効ですので適時利用して下さい。

最後に:こんな症状が出たら受診を

もし、お子様やご自身に以下のような症状が出たら、無理をせず医療機関へ相談しましょう。

口の中に痛い発疹ができて、食事がとれない(脱水の危険)

・高熱が続く

・ぐったりして水分がとれない

・頭痛や嘔吐がある(髄膜炎などの合併症のサインの可能性があるため注意)

今の時期は、誰もが感染するリスクがありますので、「うつさない」「うつらない」ために、まずは一人ひとりのこまめな手洗いから徹底していきましょう。


※この情報は2026年7月時点の公的発表に基づいています。体調に不安がある場合は、早めにかかりつけ医にご相談ください。

【参考資料】

『手足口病 厚生労働省』

『流行に要注意! 手足口病』


2026年7月15日水曜日

インキンタムシの話3.陰嚢にはインキンタムシができないというのは本当!!??


 股間のかゆみで悩まれている男性から、「インキンタむしかな?」というご相談をいただくことは非常に多いです。


しかし、医学的な視点から非常に興味深い事実があります、それは「陰嚢(タマ)そのものにはインキンタムシはほとんどできない」ということです。


なぜインキンタムシは、そのすぐ隣の太ももの付け根にはできるのに、陰嚢には感染しにくいのでしょうか? 


その意外な理由と、かゆみへの正しい向き合い方を解説します。


インキンタむしの原因である「白癬菌(はくせんきん)」というカビには、実は「好みの食事」があります。


1. 菌の「大好物」が足りない

白癬菌は、皮膚の表面にあるタンパク質の一種「ケラチン」を栄養源として繁殖します。

私たちの皮膚の最も外側にある「角質層」には、このケラチンが豊富に含まれていますが、陰嚢の皮膚は非常に薄く、この角質層がほとんど発達していません。 

真菌にとっての「主食」となるケラチンが極端に少ないため、そこに定着して繁殖することが難しいのです。

これが、インキンタむしが陰嚢に広がりにくい最大の理由です。


2. 「インキンタムシ薬」を塗ってはいけない理由

市販されている水虫薬(抗真菌薬)には、以下の注意書きがあることをご存知でしょうか。

「陰嚢・外陰部には使用しないでください」

これには2つの大きな理由があります。

1)刺激が強すぎる: 陰嚢の皮膚は非常に繊細で、抗真菌薬の成分が強い刺激となりかえって強いかぶれを引き起こすことがあります。

2)菌がいない場所に塗る意味がない: 前述の通り、陰嚢のかゆみの原因はインキンタムシではないことがほとんどですから原因が違うものに、強い薬を塗っても改善しません。


3.では、陰嚢が猛烈にかゆい原因は何?

陰嚢がかゆい場合、インキンタムシではなく、「陰嚢湿疹(いんのうしっしん)」である可能性が極めて高いです。

陰嚢湿疹の原因としては、

1)物理的刺激: 下着との摩擦、過度な洗浄(石鹸の使いすぎ)。

2)環境: 汗、蒸れ、乾燥。

3)アレルギー・接触皮膚炎: 下着の素材、使っている洗浄剤や入浴剤。

特に、「インキンタムシだと思い込んで、間違った薬を塗り続けた結果、皮膚がボロボロになって悪化した」というケースが後を絶ちません。


◎鉄人からのアドバイス:どうすればいい?

股間にかゆみがある時、「自分の判断で薬を選ばない」ことが最優先です。

1)皮膚科で顕微鏡検査を受ける: 皮膚の一部を採取して、白癬菌がいるかどうかを確認すれば、ほんの数分で結論が出、白癬菌がいなければ「湿疹」として適切なステロイド軟膏などが処方され、すぐに症状が落ち着きます。

2)洗浄は「優しく」: かゆいからといって、ゴシゴシと石鹸で洗っていませんか? 陰嚢の皮膚は薄く敏感ですから洗浄は手で泡立てた泡を優しく乗せる程度に留めましょう。

3)「隣」もチェック: インキンタむしは、股の付け根(太もも側)にできることが多いことから、もし太もも側に赤い輪っかのような発疹があればインキンタムシの可能性が、陰嚢だけに症状があれば湿疹の可能性が高いです。

「股間のトラブル」は専門家の皮膚科医にとって非常にありふれた診断の一つです。

 恥ずかしがらずに、「インキンタむしなのか、湿疹なのかをはっきりさせたい」と医師に伝えてください。

それが、不快なかゆみから解放される最短のルートですよ。

※本記事の内容は一般的な医学知識です。現在の皮膚の状態に合わせて適切な治療を行うため、必ず皮膚科専門医の診察を受けてください。


【参考資料】

『おくすりQ&A:水虫・たむし用薬 日本OTC医薬品協会』

『陰嚢湿疹(いんのうしっしん)とは? 原因、特徴、治療法など』

『デリケートゾーン(陰部)のかゆみの原因』