1. 検査の基本と限界:偽陰性の存在
・検査法: 主流なのは、抗原抗体反応を利用した**イムノクロマト法(迅速抗原検査)**でこれは簡便で短時間で結果が得られる利点があります。
・偽陰性の問題: この検査の最大の限界は、インフルエンザに罹患していても陰性と判定される**「偽陰性」**が一定数存在することでこれは、検査の検出感度(ウイルスを見つけ出す能力)に限界があるために発生します。
・発症直後や症状が乏しい場合:約60%が偽陰性となる可能性があります。
・最適なタイミング(後述)でさえも:約25%が偽陰性となる可能性があります。
2. 最適な検査のタイミング
・推奨時間帯: 発症(発熱や咳などの症状出現)から12時間以降、48時間以内が最適な検査のタイミングです。
・医学的根拠: この時間帯が、鼻腔や咽頭に存在するウイルス量が最も多くなり、検査キットがウイルス抗原を検出できる確率(陽性になる確率、すなわち検査の精度)が最大になるためです。
3. 発症直後の検査が不確実な理由
・時間経過の重要性: 症状が出始めてすぐ(特に発症から6時間以内)に検査を受けると、体内のウイルスがまだ十分に増殖しておらず、検査に使う検体中のウイルス量が少ないため、偽陰性となる可能性が極めて高くなります。
・臨床的対応: 発症直後に受診し陰性だった場合でも、医師の判断により、時間を空けて(例:12時間後)の再検査や、臨床症状に基づいた診断的治療が選択されることがあります。
4. 治療効果を最大化するための受診
・治療薬の開始: インフルエンザ治療薬(抗インフルエンザウイルス薬)は、発症から48時間以内に服用を開始することで最も高い効果を発揮します。
・診断の意義: 迅速抗原検査で陽性診断を得ることは、この治療薬を確実に開始するために重要ですから治療のタイミングを逃さないためにも、発症後12~48時間以内の受診・診断が極めて重要となります。
5. 重症化リスクと医療機関受診の優先
・症状が重い場合: 高熱、強い倦怠感、呼吸困難など、症状が重い場合や重症化のリスクが高い方(小児、高齢者、基礎疾患のある方など)は、検査のタイミングに関わらず、直ちに医療機関を受診すべきです。
・最終的な判断: 市販の検査キットで自己検査を行う場合でも、検査結果の解釈や最終的な診断、適切な治療方針の決定は、必ず医療機関の医師の指示に従う必要があります。
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