現在、季節性インフルエンザの患者数が全国的に急増し、本格的な流行シーズンに突入しています。
特に、都市圏を中心に非常に高いレベルで感染が拡大しています。
1. 📈 全国の状況:流行が加速し「注意報」に迫る
インフルエンザの流行は過去に例を見ないスピードで加速しています。
・全国平均の急増: 1つの定点医療機関あたりの患者報告数は、51.12(前週37.73)に急増しこれは、10週連続での増加であり、流行の勢いが止まらないことを示しています。
※季節性インフルエンザの警戒レベルとは、定点医療機関からの報告数に基づき、地域ごとのインフルエンザの流行状況を示す指標で具体的には、注意報レベルは「1定点あたり10人/週」を超えた場合、警報レベルは「1定点あたり30人/週」を超えた場合に発令され、流行の拡大や継続を知らせるものです※
2. 📍 地域別リスク:全国レベルで警報レベルに突入
地域によっては、既に深刻な感染拡大が見られています。
警報レベルに達していない地域は、鳥取県、徳島県、高知県、佐賀県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県の7県のみで、これらの県も程なく警報レベルに突入すると考えられています。
※2025年11月23日時点※
3. 🦠 医学的懸念:急増がもたらす重大なリスク
患者数の急増が医学的に意味するリスクは以下の3点です。
・重症化リスクの増加: 感染者数が増えるほど、高齢者、乳幼児、妊婦、基礎疾患を持つ方などの「ハイリスク層」が感染しやすくなります。その結果、インフルエンザ脳症や重症肺炎といった致死的な合併症を引き起こすリスクが飛躍的に高まります。
・医療体制の逼迫(ひっぱく): 短期間に患者が医療機関に集中すると、外来がパンクし、救急搬送の受け入れ困難や、本来行うべき他の重症患者への対応が遅れるなど、医療崩壊に近い状態になる懸念があります。
・ツインデミックの現実化: 現在のインフルエンザ流行期は、新型コロナウイルス(COVID-19)やその他の呼吸器感染症(RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスなど)の流行と重なり合う「ツインデミック」(同時流行)が現実のものとなっています。症状だけで区別が難しく、医療現場での迅速な診断や治療の判断(トリアージ)が極めて複雑になります。
4. 💡 今すぐ取るべき具体的な対策【最優先事項】
感染拡大を防ぎ、ご自身とご家族を守るために、以下の対策を徹底してください。
・予防接種の最優先: まだインフルエンザワクチンを接種していない方は、可能な限り早く接種を検討してください。接種から効果が出るまでに約2週間かかります。発症予防効果はもちろん、重症化や死亡を防ぐ効果が最も期待できます。
・基本的な感染対策の徹底:手洗い: 外出先からの帰宅時や調理・食事の前は、石鹸と流水で30秒以上の手洗いを徹底します。
・マスク: 混雑した屋内や公共交通機関を利用する際は、不織布マスクを正しく着用します。
・換気: 1時間に数回、数分間、窓を開けて室内の空気の入れ替えを行いましょう。
5. 💊 発症時の対応:早期治療の徹底
インフルエンザは治療開始のタイミングが非常に重要です。
・早めの受診: 発熱、強い倦怠感、関節痛など、インフルエンザが疑われる症状が出た場合は、必ず医療機関に連絡してから受診してください。
・早期治療の重要性: 抗インフルエンザウイルス薬は、発症から48時間以内に服用を開始することで最も効果を発揮します。重症化リスクが高い方は、特にこの時間を厳守することが予後を大きく左右します。
・自己判断を避ける: 症状が出た際は自己判断せず、医師の指示に従って検査や治療を進めてください。
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