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2023年2月26日日曜日

現在の梅毒流行の現状-13.TP法による梅毒即日検査を受ける際の注意点-

 イムノクロマト法によるTP梅毒即日検査は、梅毒トレポネーマに対する抗体(TP抗体)を検出する簡易検査法です。


血液で検査をして、およそ15分程度で結果が分かる簡易検査のため、一般的に広く利用されています。


この検査は梅毒トレポネーマに対する抗体を検出することから、カルジオリピンによるSTS検査(RPR検査)より偽陽性反応の出現率が低いのが特徴です。


STS検査(RPR検査)は、梅毒トレポネーマに感染しておよそ4週で陽性となりますが、TP法による梅毒即日検査は8週間が経過しないと陽性とはなりません。


即ち梅毒トレポネーマに感染する機会があってから、8週間が経過して受けないと信頼できる結果が得られません。


それ以前に受けるとTP抗体の量が少なく、梅毒トレポネーマに感染していても陰性(偽陰性)となってしまいます。


そのためTP法による梅毒即日検査を受ける時期は、感染する機会があってから8週間経過して受ける必要があります。


ここで注意しなければならないことは、保健所で実施している無料の梅毒即日抗体検査の殆どがTP法による梅毒即日検査です。


そのために早く感染を知りたいと考えて不安に行為から8週間前に検査を受けてしまいますと、仮に感染していたとしても陰性となってしまいます。


従いまして、保健所で実施している梅毒検査はどの様な検査であるかを事前に確かめて受ける必要があります。


かなりの人が保健所で誤った検査の受け方をしている人がいることが確認されています。


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