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2014年5月7日水曜日

血圧-6.家庭での血圧測定-

今やほとんどの家庭で家庭用血圧計を保有していると思います。

家庭用血圧計での血圧測定において、誤った測定をすると本来高血圧であるにもかかわらず正常となったり、正常であるにもかかわらず高血圧となってしまうことがあります。

【家庭用血圧計での測定値】

一般に家庭での測定値は、病院よりも低めになります。

「収縮期血圧が135mmHg以上、かつ拡張期血圧が85mmHg以上」を高血圧の目安とします。

家庭血圧による基準は、受診のための参考にするものですから、測定結果を自己判断して一喜一憂するのでなく、この数値に近い場合には早めに受診して下さい。

【何故家庭血圧測定が必要なのか?】

日々時間を決めて同じ条件で、また安定した状態で測定できるので、より正確で詳細な血圧を知ることが出来るようになります。

【家庭血圧の正しい測定方法】

日本高血圧学会のガイドラインでは、次のような方法が推奨されています。

1. 測定する位置

心臓の高さに近い上腕部での測定値が、最も安定しています。

2. 測定時の条件

朝:起床後1時間以内、排尿後、朝の服薬前、座った姿勢で5分間分間安静にした後に測定する。

夜:就床前(飲酒や入浴の後)、座った姿勢で5分間安静にした後測定する。

歩いた後、飲食の後、入浴後などは血圧は上昇しますから、血圧測定時には椅子などに腰掛け、体の力を抜いて5分間安静にしてから測定します。

3. 測定回数

朝夜各1回以上。

医師の指示によっては複数回測定し、平均値を記録することもあります。

※血圧測定はできるだけ長期間にわたり継続しておこない、毎日の測定値はすべて記録することです、数回の測の血圧値で一喜一憂してはいけません※

※血圧計によって測定方法が異なりますから、添付の使用説明書を熟読して正しい方法で測定する必要があります※

【仮面高血圧】

病院において測定した血圧値は正常血圧であるにも関わらず、家庭や職場で自分で測定した血圧値が高血圧となる状態。

家庭にある血圧計で測定すると血圧が高く出るにもかかわらず、病院などの診察室で測ると、正常な値となっていることがあります。

これは、診察室で測る血圧は正常なのに家庭で測る血圧が高く、診察室での測定だけでは高血圧であると分からない状態を、仮面をかぶったように本当の姿がかくされていることから「仮面高血圧」と呼びます。

白衣高血圧とは正反対の状態です。

※診察のときに測った血圧では高血圧と診断されなかった人でも、何回か家庭で血圧を測定した結果仮面高血圧であることが分かる場合があります※

【家庭用血圧計の選び方】

家庭用血圧計は、非常に多くの種類が販売されており、価格も高価なものから安価なものまで存在します。

自分が日々測定しやすい機器を店頭で自ら手にとって選ぶことが大切です。

性能は日本製であれば全く問題なく正確に測定できます。

価格も高くなればいろいろの機能が付加されていますが、自分が日々使いこなせる機能のみでよいと思います。

大切なことは、自分自身が使いやすい製品を選ぶことに尽きます。

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