血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋 Headline Animator

2024年4月14日日曜日

HIV新規感染者数が7年ぶりに増加!!

2023年1年間の新規HIV感染者数が960人となり、7年ぶりの増加となりました。


しかも感染ルートの66%が“同性間の性行為”でした。


さらに感染者のおよそ30%がエイズを発症していました。


感染経路の分析の結果、同性間の性行為による感染が66%、異性間の性行為による感染が14%でした。


感染者数の増加については、新型コロナウイルスの影響で検査数が少ない状況が続いた後一転してHIV検査が開始されたことに起因していると厚生労働省が指摘しています。


実際、2023年の検査数は2022年より約33000件多い約106000件と増加しています。


この検査者の増加が、新規HIV感染者数を押し上げたものと考えられています。


要するに新型コロナウイルス流行時には、保健所での検査が十分行えなかったことから、感染者数は見かけ上減少していたということだけだったわけです。


新型コロナウイルス流行時においても梅毒患者数は大幅に増加していたことから、HIV感染者数も我々が知らないだけで実際は増加していたことになりえます。


新型コロナウイルスの感染が収まり、人と人との接触数増加に伴い、多くの感染症が増加に転じていることから、当然のことながらHIVも同様の傾向であろうと想定していましたが想定通りとなったことになります。


既にエイズを発症している人が、30%多い水準にあることからして、これはHIV検査が十分にできておらずエイズを発症していないHIV感染者が多い可能性を示唆しています。


このことは第三者への感染のリスクが高くなることからに、感染するような行為をしてしまった人は必ず検査を受けることです。


HIVの治療は早期発見・早期治療が大事なので、不安に感じたら一度検査を受けることが大切です。


 

2024年4月7日日曜日

はしか(麻疹)大流行の恐れ!!

はしか(麻疹)は、毎年春から初夏にかけて流行が見られます。

はしかは感染力が極めて強く、飛沫や接触による感染だけでなく、空気感染も起きるため、免疫がない場合、感染者と同じ室内にいただけで、ほぼ確実に感染するといわれています。

患者1人から何人に感染を広げるかを示す『基本再生産数』は、季節性インフルエンザが1~2人なのに対して、はしかは12~18人となっています。

はしかは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。

それでははしかはどのように予防するのでしょうか?

それははしかの予防接種を受けることです。

はしかの過去の推移をは、2007年と2008年に10~20代を中心に大きな流行がみられましたが、2008年より5年間、中学1年相当、高校3年相当の年代に2回目のはしかワクチン接種を受ける機会を設けたことなどで、2009年以降は10~20代の患者数は激減しました。

はしかの患者に接触した場合、72時間以内にはしかワクチンの接種をすることで、はしかの発症を予防できる可能性があります。

日本では、子供を中心にはしかワクチンの接種を進めた結果、2015年に、WHOから土着のウイルスがいない"はしか排除状態"になったと認定され、国内で報告されるのは海外から入国したり、帰国したりした人が感染していたケースとなっています。

はしかの国内流行にそなえて厚生労働省は、母子手帳などで自分がはしかのワクチン接種を2回完了しているかどうかを確認し、接種を受けていない場合ははしかワクチンの接種を検討してほしいと呼びかけていますが、現実医療機関では既にワクチンの不足が報告されています。

ご自身が麻疹に感染したことがあるかわからない、また免疫が獲得できているかわからない場合、採血で抗体検査を受けることで確認することができますが、自費診療で数千円かかります。

【はしかの予防接種を受けていない世代】

1.1977年9月30日以前に生まれた人・・1回も接種していない可能性が高い年代。

2.1972年10月1日~1990年4月1日生まれの人・・定期接種としては1回しか接種していない年代。

3.1990年4月2日~2000年4月1日生まれの人・・接種率が低かったため,対象時期に2回目の接種を受けていない人が多い。

4.2000年4月2日以降に生まれた人・・定期接種として2回接種を受けている年代。

※今までにはしかにかかった人・・免疫があり予防接種不要。※