血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋 Headline Animator

2024年2月4日日曜日

新型コロナウイルス感染者増加!!

2023年11月下旬頃から徐々に感染者が増え始めてきましたが、1医療機関あたりの患者数は12月の最終週で5.79人でしたが、年が改まり1月になると感染者が一気に増加し1月14日は8.961月21日は12.23人、直近の1月28日時点では14.93人になっています。


感染者増加の理由としては、以下のことが考えられています。


1.気温の低下


呼吸器の感染症は、気温が下がると感染が広がる傾向があります。室内に籠もりがちになり、換気もしないということが要因の一つとして考えられます。


2.ウイルスの変異


2023年12月に日本で多かったのは、XBB系統の「EG.5」というタイプでしたが、1月に入ると、BA2.86系統の「JN.1」が多くなったことでしょう。


1月25日に東京都が公表したデータによると、調査した検体の55.6%がJN.1でした。


JN.1は、EG.5とJN.1は、感染したりワクチンを接種したりして獲得した免疫から逃れる傾向にあると言われています。加えてJN.1は、EG.5よりも感染力がやや強いのではないかと考えられています。


今のところ、重症者が増えたという報告はありません。高熱が出るインフルエンザの方が、症状が重くなるという印象です。


※※感染予防対策を!!※※


1.接触感染を防ぐため、こまめに手洗い


2.可能な限り"密"を避ける。


3.マスクをする。


2,3ともに 飛ひ沫まつ によって感染が広がることから、人混みが激しい"密"の場所に行く場合は、マスクを着用が必要となります。


4.部屋の換気を行う。


この時期気温が低いので難しいかもしれませんが、30分に1回程度、部屋の窓を開けて換気をすることにより感染するリスクを下げることにつながります。


5.インフルエンザワクチンを打っていない人は、今からでも接種を検討するとよいと思います。


感染した場合の対応


自宅で様子をみて、症状が重い場合は医療機関を受診することです。


「人に感染させない」ことが大切です。


特に高齢者や、糖尿病や高血圧といった基礎疾患がある人はすぐ、主治医に相談してください。


今後大流行の可能性は?


今後も、インフルエンザも新型コロナも感染拡大は続くと考えられいますが、新型コロナに関しては、大きな流行は発生しないと考えられています。


大流行しないという理由とは?


欧米では202年12月の時点でJN.1の流行は確かに発生していましたが、重症者が多く出たり医療機関が 逼ひっ迫ぱく したりしているという状況は報告されていません。


現在感染者の数は減ってきている欧米の状況から考えると、日本国内においても医療機関が感染者であふれるような状況にはならず、2月に感染のピークを迎えるその後落ち着いてくると考えられています。


しかし、気を抜かずに各人が予防対策をして損はないでしょう!!

2024年1月28日日曜日

梅毒速報-5.近年の梅毒患者の現状-

一昔前までの梅毒患者男性同性愛者に多く見られていましたが、近年の届出の推定感染経路の大半は異性間性的接触と変化してきています。


2023年第1~39週診断例のうち, 異性間性的接触と記載された症例は男性の66%(4783/7254例)、女性の82%(3302/4005例)と大きく変化してきています。


また年齢層に関しては, 男性症例は20~40代,、女性症例は20代に多い状況が継続して続いています。


更に男性症例の40%(2910/7254例)に性風俗産業の利用歴,、女性症例40%(1588/4005例)に従事歴があることが報告されこれは2023年と同様の高い水準となっています。


20代を中心とした女性症例の増加によって妊婦の感染が増加し、この結果先天梅毒の増加が懸念されています。


2019年の妊婦の梅毒患者数は208例(女性症例の9%)でしたが、2021年には微減し188例(7%)となっていました。


先天梅毒届出数は2018~2022年には20例前後で推移していましたが、2023年9月ではすでに32例と急増しています。


妊婦梅毒患者の70%以上を無症候者であったことから、梅毒トレポネーマに感染していても気づかない妊婦が多く存在していると推測されています。


このことから妊娠前期と後期における梅毒検査は極めて重要となっています。


※※妊娠前記の検査で陰性、後期の検査で梅毒と診断された症例もあります※※