異常がなくても一次的に尿中に蛋白が排泄されることは、前回と前々回に紹介した以外にもに多くありますから紹介しておきます。
①食餌性蛋白尿
大量の蛋白質を摂取した時に一時的に尿中に蛋白が排泄されます。
②運動性蛋白尿
激しい運動後に一時的に尿中に蛋白が排泄されます。
③冷水浴後蛋白尿
冷たい風呂などに入った後一時的に尿中に蛋白が排泄されます。
※①~③の場合再検査では陰性となる場合がほとんどで、問題はありません※
④妊娠、生理前、精液や膣分泌物の混入などによっても尿蛋白が陽性を示すことがあります。
【妊娠と尿蛋白】
妊娠すると尿の中に蛋白が排泄されやすくなります。
これは、妊娠すると腎臓の糸球体でろ過される血液量が増えるためで、腎血漿流量は妊娠前に比べ約30%、糸球体濾過量は約50%増加します、そのために糸球体に負担がかかることから尿へ蛋白が排泄されやすくなります。
【注 意】
妊娠中に尿蛋白が陽性となった場合は、妊娠中毒症や腎疾患の可能性もありますので注意が必要ですし、妊娠により腎盂や尿管が拡張することから、膀胱炎や腎盂腎炎などの尿路感染症に罹りやすくなり、その影響で尿の中に蛋白がでることがありますので、注意が必要です。
【お願い】
今後の記事作成の参考にさせて頂きますので、当ブログをお読みになりましたら、右サイド上部の『ブログ評価』を宜しくお願いいたします。
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