血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋 Headline Animator

2023年6月11日日曜日

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)定点数について

 新型コロナウイルス感染症は、これまで、「新型インフルエンザ等感染症(いわゆる

2類相当)」に分類されていましたが、2023年5月8日から「5類感染症」になりまし

た。


それに伴い医療機関と自治体がすべての患者数を毎日公表していたのを全国5000の医療

機関が患者数を報告する定点把握に変更されました。


ではその定点数はどの様になっているのかを解説させていただきます。


【新型コロナウイルス感染症(COVID-19)定点当たり報告数推移(2023年)】


4/17~4/23 1.70


4/24~4/30 1.78


5/1~5/7 1.80


5/8~5/14 2.63


5/15~5/21 3.55


5/22~5/28 3.63


5/29~6/4 4.55


【定点当たり報告数とは】


このうち1つの医療機関が1週間で何名の人が新型コロナウイルス感染症患者を診療したかを表す数字で、この数字が1以上ならその地域は流行域に入ったことになり、10以上なら注意報、30以上なら警報となります。


5類に分類されている季節性インフルエンザでは、流行入りの目安として1医療機関あたり「1.0人」との基準が定められていますが、新型コロナ感染症ではまだ目安となる基準は設けられていません。


※季節性インフルの基準は、長年の流行状況の分析に基づき、経験則的に設定されて

経緯がありますが、コロナは夏も含め季節を問わず流行を繰り返している上、データの

蓄積が乏しいことから、現状では導入できないわけです※


【定点当たり報告数から何が分かるのか】


日本国内や訪米では流行が収まりつつありますが、本当にこれで収まるのかは誰もわからない状況と言えます。


多くの専門家は第9波の流行が起こることを危惧しています。


ここはやはり3密を避ける・マスクの適切な使用・手洗い・効果的な換気などに十分注意して感染対策を怠らない様にすべきと思います。




2023年6月4日日曜日

梅毒アラカルト-3.梅毒患者の増加収まらず-

 2023年5月21日までの患者数は、5453人となり昨年の同期の3630人を軽く上回りました。


流行は依然として収まってていません。


当然のことながら患者は都市部で目立ち、東京が最多の1388人、大阪750人、北海道310人と続き、愛知305人、福岡265人、神奈川252人と報告されていますが、地方でも患者数は確実に増加しています。


それでは梅毒トレポネーマの感染を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか?


1.性行為の際には必ずコンドームを最初から使用する。


最初から使用せずに射精直前に使用しても感染予防効果はありません。


コンドームで保護できない箇所に傷やただれがあれば、感染予防効果はありません。


※コンドームは完全には梅毒トレポネーマの感染を防止できませんが、感染のリスクを低くしますので、使用は必要です※


2.キスやオーラルセックスでも感染することに注意。


口の中に感染がある人とのキスやオーラルセックスでも簡単に感染します。


※性行為をしなければ梅毒トレポネーマに感染しないというのは大きな間違いです※


3.複数のヒトとの性的接触は感染リスクを高くします。


4.不安な行為をしてしまったときには、必ず梅毒検査を受ける。


受診先


梅毒の専門領域は皮膚科ですので、皮膚科専門医を受診ることをおすすめします。


男女ともに性病科・泌尿器科でも受診可能で、女性は産婦人科でも受診可能です。


口腔内や咽頭感染を疑われる場合は、耳鼻咽喉科となりますが、対応していない耳鼻咽喉科が多いので、事前に問い合わせることをおすすめします。