血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋 Headline Animator

2022年3月6日日曜日

新型コロナウイルス-59.なぜこんなに新型コロナウイルスの変異株が増加するのか??-

ウイルスは生き残り子孫を増やすために変異するのが基本なんです!!


要するにすべての生物は、子孫を残すために変異していき、生き残れるものだけが生き残っていくのです。


このことは、進化生物学的に考えると、ウイルスに変異体が現れるのは至極当たり前なのです。


ウイルスは常に変異し続けて、半日から1日で世代交代をし続けます。


要するに変異株が出現するスピードは極めて早いわけです。


当然新型コロナウイルスは変異することにより、人の免疫カから逃れたり、ワクチンから逃れるわけです。


変異の過程で免疫力から逃れる、あるいはワクチンから逃れる仕組みを見に付けたウイルスは、その変異株が大勢を占めて流行してきます。


ワクチンの防御システムを破る変異株が出てくれば、感染源のある地域では、その変異株が一気に蔓延する可能性があります。


ワクチンは、その地域にある感染源に一気にできる限り多くの人に接種して、変異株が出現する前に感染源をなくすことが、進化生物学的に考えると大切なのです。


感染力のより強い変異株は、より生き残りに長けていたので、あっと言う間に従来のものと置き換わってしまうわけです。


無数の変異のなかに1個でも免疫をかいくぐる仕組みを持った変異株は、ワクチンの抵抗性を獲得したウイルスとして、あっと言う間に地域にそして全国に拡散してしまいます。


最も大事なことは、ウイルスにそのような変異を起こす時間的なゆとりを与え無いことなんです。


変異してて流行をの時間を与えることは限りなく危険な行為だということになります。


進化はその突然変異を決して見逃しません!!、


そして瞬またたく間に抵抗性を持った変異株が蔓延してしまいます。


ウイルスは絶えず変異していて進化生物学的に考えると、ワクチン抵抗性を持ったウイルスはいつ出現しても不思議ではありません。


いったん変異株が現れると、ワクチン接種というウイルスに対しての選択圧から逃れたその変異株は、一気に蔓延してしまいます。


それはワクチンの開発そのワクチンに対する抵抗性ウイルスとの「鼬ごっこ」を繰り返し続けなくてはならなくなってしまいます。

2022年2月27日日曜日

新型コロナウイルス-58.マスクの有効性-

 各種マスク予防効果について記載しておきます、


1.N95マスク・・吸い込み飛沫量2% 吐き出し飛沫量1%


2.不織布マスク・・吸い込み飛沫量30% 吐き出し飛沫量20%


3.布マスク・・吸い込み飛沫量55~65% 吐き出し飛沫量18~34%


4.ウレタンマスク・・吸い込み飛沫量60~70% 吐き出し飛沫量50%


以上の結果からして、N95が一番良く次に不織布マスクという結果となっています。


布マスクもまんざら捨てたものではありませんが、やはりウレタンマスクは効果が低いということになります。


https://www.tut.ac.jp/docs/201015kisyakaiken.pdf

現在多くのマスクが市場には出回っていますが、不織布マスクでも布マスクよりも性能が劣っているものも見られます。


予防効果の高いマスクはやはり"息が吸いにくいマスク"ということになります、これは吸い込み飛沫量と吐き出し飛沫量性能がともに良いということになります。


予防効果の高いN95マスクでも、顔にぴったりと合ったマスクを着用した場合場合しか高い予防効果は得られません、多くの人が息苦しくなることから隙間を開けるなど正しい着用をしないと予防効果は低下してしまいます。


次にマスクの2枚重ねについてですが、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)は2021年2月、マスクを2枚重ねると、1枚よりも新型コロナウイルス感染を防げるという研究結果を発表しています。


マスクを2枚重ねる場合、フィルター性能の高いマスクを最初に着用することがポイントとなります。


https://www.huffpost.com/entry/cdc-double-masking_n_602417bbc5b6d78d444bbc91


血液の鉄人は、不織布マスク1枚を顔とマスクの隙間をなくすようにつけることが良いと思っています。


最も大切な感染予防対策は、マスクを完全に信用することなく、マスクをしていても安心と思い込まずに十分な距離をとったり、接触時間を短くしたり、換気の悪い空間に長いしないなどの基本的感染予防対策を取る必要があります。