血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋 Headline Animator

2014年3月16日日曜日

ASO検査

【ASOとは】

腎炎や猩紅熱、扁桃炎、中耳炎などを引き起こす溶血性連鎖球菌に感染すると体内に出来る抗体で「抗ストレプトリジン-O」の略称です

【溶血性連鎖球菌とは】

成人のほとんどはこの細菌の感染歴があり、体内に抗ストレプトリジン-O抗体を持っています。

従って健康な人からも抗ストレプトリジン-O抗体は検出されますが、その数値の大きさから、現在も溶連菌に感染中か否かを診断することができます。

【ASO検査をする意味】

溶血性連鎖球菌に感染すると、咽頭炎、扁桃炎、中耳炎などを起こし、続いて急性糸球体腎炎やリウマチ熱、敗血症などを起こすこともあります。

これらの病気の原因が溶血性連鎖球菌であるかを調べるために実施します。

【ASOの基準値】

ランツランドル法

成人 166ToddU以下

乳幼児 100ToddU以下

小児 256ToddU以下

※年齢により変動します※

※ラテックス免疫比濁法などその他の検査法によって基準値が異なります※


【判定】

170ToddU以上の高値なら、溶血性連鎖球菌に感染中。

【異常値の場合疑われる病気】

高値 急性リウマチ熱、急性糸球体腎炎、急性咽頭炎、中耳炎、しょう紅熱、急性扁桃炎、関節リウマチなど

低値 免疫不全症候群など

【注意】

抗生物質を服用していると数値が低くでる傾向あり。

年齢や感染の程度などによって結果が左右されやすいので、1回の検査で判断するのは出来ないので、繰り返し検査をする必要がある。

0 件のコメント:

コメントを投稿