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2024年6月9日日曜日

先天性梅毒増加中!!

 2024年5月26日時点の梅毒患者総数は、5251人と依然として増加中です。

【先天性梅毒とは】

先天梅毒は、梅毒に罹患した妊婦から梅毒トレポネーマが胎児に経胎盤感染することで起きます。

梅毒トレポネーマに感染した胎児の多くは死亡しますが,母体が既療梅毒患者であったり,妊娠2~3ヵ月で梅毒患者となった場合には, 梅毒トレポネーマに感染した新生児が出産される場合があります。

【日本の先天性梅毒の患者の現状】

2024年1年間の先天性梅毒患者は、37人と過去最高となっていて、2024年第1四半期においても8人と、2023年の第1四半期に比べて2人の増加となっています。

【先天性梅毒の分類】

先天性梅毒は、以下のように分類されます。

1.早期先天梅毒・・・出産時すでに症状が現れていたり,出産直後に現れる。

2.晩発性先天梅毒・・・学童期,思春期に入って発病する。

【先天性梅毒の増加してい原因】

1.梅毒が大流行して妊娠適齢期の女性の患者が増加している。

2.妊娠しても妊婦健診を受けない。

※更に妊婦の4人に1人は妊婦健診を適切に受けていない事も明らかになっています※

生まれてくる子供への感染防止のためにも妊婦健診は必ず受けおく必要があります。

【先天性梅毒は防げるのか?】

妊娠中に適切な治療を受ければ、99%以上の割合で、先天性梅毒を予防することができます。

先天性梅毒を防ぐためには、妊娠初期(妊娠4ヶ月まで)に、梅毒血清反応を妊婦健診の中で行うことが必須となっています。

※最近の梅毒の流行によって現在は、妊娠後期にも梅毒検査を受けることが推奨されています※

【先天性梅毒は防げるのか?】

妊娠中に適切な治療を受ければ、99%以上の割合で、先天性梅毒を予防することができます。


先天性梅毒を防ぐためには、妊娠初期(妊娠4ヶ月まで)に、梅毒血清反応を妊婦健診の中で行うことが必須となっています。

2024年6月2日日曜日

日本国内における2024年第1四半期における梅毒患者の状況

 梅毒患者数は3053人で、やはり流行は続いています。

このままで行くと2024年1年間では12000人を超える可能があります。

分析可能であった2495人に付いての梅毒の病期は以下のとおりです。

1.男性同性愛者の梅毒患者の病期(239人)

・早期顕症1 74人

・早期顕症Ⅱ 78人

・無症候  80人

・晩期顕症 7人

2.男性異性間の梅毒患者の病期(1325人)

・早期顕症1 862人

・早期顕症Ⅱ 281人

・無症候  171人

・晩期顕症 11人

3.女性異性間の梅毒患者の病期(931人)

・早期顕症1 228人

・早期顕症Ⅱ 376人

・無症候  323人

・晩期顕症 4人

4.無症候梅毒についてのまとめ

・男性同性愛者 80人(80/239  33.5%)

・男性異性間 281人(281/1325 21.2%)

・女性異性間 323人(323/931 34.7%)

◯総 計 684/2495 27.4% 

※梅毒トレポネーマに感染しても典型的な症状を呈さない無症候梅毒が、かなりの数で存在しています※

※無症候梅毒の増加は、感染していても症状が出ないことから感染に気づくことなく次々と感染を広げていくという悲惨な結果を招くことになっています※

1.以上のことからして今年も依然として梅毒が流行していて、収まる気配はありません

2.梅毒トレポネーマに感染しても梅毒特有の症状を呈さない無症候梅毒が多く存在していることから、危険な行為をしてしまったときには必ず適切な時期に梅毒検査を受ける必要があります。

3.梅毒は抗生物質で完治しますから、早期に発見して早期に治療することが求められています。

4.梅毒トレボネーマは、HIVの様にコンドームで完全に予防できないことから過信しないことです。

※※梅毒トレポネーマに感染するような行為をしてしまったときには、必ず適切な時期に梅毒検査を受けることが大切です※※