血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋 Headline Animator

2023年3月5日日曜日

現在の梅毒流行の現状-14.2023年2月中旬の梅毒患者の現状-

 国立感染症研究所は、2023年2月28日の感染症発生動向調査週報2023年第7週(2月13日~2月19日)で2023年の新規梅毒患者は、1687人と発表しています。


この患者数は、2022年年同期の累計報告件数1182件を40%以上も上回る数となっています。


このままの状態で患者数が増加すれば、2023年1年間の新規感染者報告件数は18000人を超える可能性となってきています。


要するに日本全国で梅毒流行が依然として続いていることになります。


この流行に危惧して多くの保健所では無料の検査を拡充しています。


梅毒トレポネーマに感染するような行為をしてしまったときには、必ず適切な時期に梅毒検査を受けてください。


受けるときの注意としては、保健所で実施している検査法をよく調べてどの様な検査を実施ているかを確かめて、適切な時期に検査を受けるようにしてください。


参考資料として以下に【東京都性感染症ナビ】を紹介しておきますので参考にしてください。


【東京都性感染症ナビ】

2023年2月26日日曜日

現在の梅毒流行の現状-13.TP法による梅毒即日検査を受ける際の注意点-

 イムノクロマト法によるTP梅毒即日検査は、梅毒トレポネーマに対する抗体(TP抗体)を検出する簡易検査法です。


血液で検査をして、およそ15分程度で結果が分かる簡易検査のため、一般的に広く利用されています。


この検査は梅毒トレポネーマに対する抗体を検出することから、カルジオリピンによるSTS検査(RPR検査)より偽陽性反応の出現率が低いのが特徴です。


STS検査(RPR検査)は、梅毒トレポネーマに感染しておよそ4週で陽性となりますが、TP法による梅毒即日検査は8週間が経過しないと陽性とはなりません。


即ち梅毒トレポネーマに感染する機会があってから、8週間が経過して受けないと信頼できる結果が得られません。


それ以前に受けるとTP抗体の量が少なく、梅毒トレポネーマに感染していても陰性(偽陰性)となってしまいます。


そのためTP法による梅毒即日検査を受ける時期は、感染する機会があってから8週間経過して受ける必要があります。


ここで注意しなければならないことは、保健所で実施している無料の梅毒即日抗体検査の殆どがTP法による梅毒即日検査です。


そのために早く感染を知りたいと考えて不安に行為から8週間前に検査を受けてしまいますと、仮に感染していたとしても陰性となってしまいます。


従いまして、保健所で実施している梅毒検査はどの様な検査であるかを事前に確かめて受ける必要があります。


かなりの人が保健所で誤った検査の受け方をしている人がいることが確認されています。