ヘリコバクター・ピロリに感染すると、この菌に対する抗体が患者の血液中に産生されることから、血液や尿を用いてこの抗体の量を調べることが出来ます。
今回はイムノクロマト法による尿中抗H.pylori 抗体検出試薬『ラピランH.ピロリ抗体』を紹介します。
【検査原理】
抗原としてヘリコバクター・ピロリ菌抽出タンパクを固相化したニトロセルロースメンブランを用いた尿中抗H.ピロリ抗体検出用イムノクロマト法キットです。
尿中に抗H.ピロリ抗体が存在すると抗H.ピロリIgG抗体複合体がテストライン上に固相化されているH.ピロリ抗原と反応して捕捉され、赤色のラインとなってあらわれます。
尿中に抗H.ピロリ抗体が存在しない場合は、抗H.ピロリIgG抗体以外の免疫複合体は、テストラインを通過し、コントロールライン上に固相化されている抗ヒトIgGポリクローナル抗体(ヤギ)に捕捉され、赤色のラインとなってあらわれます。
【検査方法】
1.テストデバイスをアルミラミネート袋から取り出し、水平な台の上におく。
2.付属のスポイトの目盛を指標に尿検体約0.5mLを採取し、検体希釈液の入った容器に加え、ピペッティング操作により混和することにより尿がおよそ2倍に希釈されます。
3.この希釈された尿0.2~0.3mLをテストデバイスの検体窓(S)に滴下する。
4.室温でで20分間静置する。
5.テストライン及びコントロールラインの出現を肉眼で観察する。
【判定】
陽性・・・・・T部及びC部に赤色のラインが出現
陰性・・・・・C部のみに赤色ラインが出現。
判定保留・・・C部に赤色ラインが認められない時は、幾らT部に赤色ラインが認められても再度検査をし直す。
※測定開始から20分以内でも、T部及びC部に赤色のラインの出現を確認できた時点で陽性と判定する※
※測定開始から20分以上経過してT部に赤色のラインが出現しても陽性とは安定しない※
【検査を受ける際の注意点】
尿が混濁していると正しい結果が出ない場合がある。
新鮮な尿で検査する、長時間保存した尿は検査には適さない。
【検査の利用法】
尿検査なので患者への負担が少なく、人間ドックや検診などのスクリーニングに利用されています。
【感度と特異度】
感度・・・・90~98%
特異度・・・78~95%
【検査の信頼性】
抗体が陰性の時は、感染初期や免疫不全などの特殊な場合を除き、ヘリコバクター・ピロリの感染はないと診断できる。
小児では、精度が低下するという報告がある。
除菌成功後も抗体の陰性化あるいは有意な低下には1年以上を要することがあるため、除菌の成否を早く知りたい場合には適さない。
しかし、抗体の陰性化が証明できれば除菌成功の可能性はより高いと判断できる。
今回はイムノクロマト法による尿中抗H.pylori 抗体検出試薬『ラピランH.ピロリ抗体』を紹介します。
【検査原理】
抗原としてヘリコバクター・ピロリ菌抽出タンパクを固相化したニトロセルロースメンブランを用いた尿中抗H.ピロリ抗体検出用イムノクロマト法キットです。
尿中に抗H.ピロリ抗体が存在すると抗H.ピロリIgG抗体複合体がテストライン上に固相化されているH.ピロリ抗原と反応して捕捉され、赤色のラインとなってあらわれます。
尿中に抗H.ピロリ抗体が存在しない場合は、抗H.ピロリIgG抗体以外の免疫複合体は、テストラインを通過し、コントロールライン上に固相化されている抗ヒトIgGポリクローナル抗体(ヤギ)に捕捉され、赤色のラインとなってあらわれます。
【検査方法】
1.テストデバイスをアルミラミネート袋から取り出し、水平な台の上におく。
2.付属のスポイトの目盛を指標に尿検体約0.5mLを採取し、検体希釈液の入った容器に加え、ピペッティング操作により混和することにより尿がおよそ2倍に希釈されます。
3.この希釈された尿0.2~0.3mLをテストデバイスの検体窓(S)に滴下する。
4.室温でで20分間静置する。
5.テストライン及びコントロールラインの出現を肉眼で観察する。
【判定】
陽性・・・・・T部及びC部に赤色のラインが出現
陰性・・・・・C部のみに赤色ラインが出現。
判定保留・・・C部に赤色ラインが認められない時は、幾らT部に赤色ラインが認められても再度検査をし直す。
※測定開始から20分以内でも、T部及びC部に赤色のラインの出現を確認できた時点で陽性と判定する※
※測定開始から20分以上経過してT部に赤色のラインが出現しても陽性とは安定しない※
【検査を受ける際の注意点】
尿が混濁していると正しい結果が出ない場合がある。
新鮮な尿で検査する、長時間保存した尿は検査には適さない。
【検査の利用法】
尿検査なので患者への負担が少なく、人間ドックや検診などのスクリーニングに利用されています。
【感度と特異度】
感度・・・・90~98%
特異度・・・78~95%
【検査の信頼性】
抗体が陰性の時は、感染初期や免疫不全などの特殊な場合を除き、ヘリコバクター・ピロリの感染はないと診断できる。
小児では、精度が低下するという報告がある。
除菌成功後も抗体の陰性化あるいは有意な低下には1年以上を要することがあるため、除菌の成否を早く知りたい場合には適さない。
しかし、抗体の陰性化が証明できれば除菌成功の可能性はより高いと判断できる。