多くの研究者により、HLAとある種の病気とに関係があることが明らかにされています。
自分自身のHLAを知ることによって、どのような病気に、どの程度かかりやすいかがわかることがあります。
ただし、ある種の病気を発症させるマーカーとなるHLAをもつ人が必ずその病気を必ず発症するわけではありません。
自分のHLAを知ることによって日頃から体調に気を配り検診回数を増やすなどの自己管理で病気を防ぐことが可能となります。
ひとつ例を上げますと、Ⅰ型糖尿病に他人より4倍なりやすいHLAのB54、DQB1*04:01、DRB1*04:05などを持つ人は、日頃から食生活に気をつけて生活することにより、糖尿病を予防することも可能となります。
次回からは具体的な病気とHLAの関係を解説しいたします。