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2012年10月16日火曜日

HLA検査-1.HLA検査とは-


HLAは1954年に白血球の血液型として発見されたことから、「Human Leukocyte Antigen」と命名されてその頭文字を取って一般的にHLAと呼ばれています。

日本語では、「ヒト白血球抗原」と訳されています。

HLAは発見当初は、白血球だけに存在すると考えられていましたが、ほぼすべての細胞と体液に分布していていることから、組織適合性抗原(ヒトの免疫に関わる重要な分子)として働いていることが明らかにされています。

一般には、HLAは臓器移植の時に調べられる検査しとして認識されています。

HLAもメンデルの遺伝の法則に従って遺伝しますから、遺伝子は父親と母親から受け継がれることになります。

人はHLAの遺伝子型ごとにふたつの型を有します。

その理由としては、父親と母親の型を1つずつ受け継いでいるからです。

両親から受け継いだ遺伝子の染色体は一対で、そのためにHLAも同様に両親から受け継いだふたつの型が一対となってひとつのセットを形成しています。

これを「HLAハプロタイプ」と呼びます。

HLAはA,B,C,DR,DQ,DPなど多くの抗原の組み合わせで構成され、さらにそれぞれが数十種類の異なるタイプ(アリル)をもち、ハプロタイプの組み合わせは、数万通り存在します。

※ハプロタイプは、生物がもっている単一の染色体上の遺伝的な構成(DNA配列)のことを言います。※

HLAはある種の疾患やHIV感染に関与していることが明らかになってきています。

次回からはこれらについて順次解説していきます。

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