血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋 Headline Animator

2025年6月1日日曜日

感染症速報-10.手足口病-

口の中や、手足などに水疱を伴う複数の発疹が出る感染症で、例年6~8月に流行する"こどもの三大夏風邪"の1つといわれています。


感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足背(足の甲)などに2~3mmの水疱を伴う複数の発疹が出現し発熱は約3分の1にみられますが、38℃以下のことが多く高熱が続くことは通常はありません。


ほとんどの発病者は、3~7日のうちに治る病気です。


しかしながら、まれに、髄膜炎、小脳失調症、脳炎といった中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、重篤な合併症を伴うことがあります。


手足口病は2歳以下が半数を占めますが、小学生でも流行的発生がみられることがあります。


成人を含めた小学生以上の大半は、すでにウイルスの感染(不顕性感染も含む)を受けている場合が多いため、成人での発症はあまり多くありません。  


【大人にも感染することがあるので注意】

子どもに比べて症状が重く出る傾向があり、発疹の痛みや発熱、悪寒、全身倦怠、関節痛、筋肉痛などの症状が出ることもあり、特に足の裏に発疹が出ると歩くのが困難になることもあります。


【原因となるウイルス】

主にコクサッキーウイルスA6(CA6)、CA16、CA10、エンテロウイルス71(EV71)などです。


【感染経路】

飛沫感染、接触感染、糞口感染が知られています。


【治療法】

予防ワクチンはなく、特別な治療方法はありません。

基本的には軽い症状の病気のため、経過観察を含め、症状に応じた治療となります。

まれに髄膜炎や脳炎といった中枢神経系の合併症や心筋炎などが起こる場合があるため、経過観察をしっかりと行い病態の変化が認められれば直ちに受診することです。


※現在全国的に増加傾向にありますので今後注意が必要となります※






解熱剤: 発熱や痛みがある場合に、アセトアミノフェンなどの解熱鎮痛剤を使用します。

口内炎の緩和: 口内炎が痛む場合は、局所麻酔薬を含むゲルやうがい薬を使用したり、冷たい飲み物やゼリー、プリン、柔らかく煮たうどん、豆腐など、喉に優しいものを与えたりすると良いでしょう。熱いものや酸っぱいもの、辛いもの、塩辛いものは避けるのが賢明です。

水分補給: 脱水症状を防ぐために、こまめな水分補給が重要です。

ほとんどは軽症で治りますが、まれに髄膜炎、脳炎、心筋炎などの重篤な合併症を引き起こすことがあります。以下の症状が見られる場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。



2025年5月25日日曜日

感染症速報-9.新型コロナウイルス中国本土で大流行-

現在中国本土では新型コロナウイルスが大流行し、病院は患者で溢れかえっています。


流行している新型コロナウイルスは、"XDV変異株"です。


XDV変異株については、感染力は強いものの、病原性は比較的低いと分析されていて、初期症状は発熱、頭痛、喉の痛み、倦怠感など従来と類似していますが、特に咽頭痛と咳が強く現れる傾向にあるとの報告がされています。


更にもう一つ、ウイルスの変異が続いており、特にオミクロン株のXDV系統の亜系統であるNB.1.8.1は、免疫逃避(回避)能力が明らかに強まっていることが挙げられています。


【XDV変異株とは】


XDV株は、新型コロナウイルスのオミクロン株JN.1系統から派生した変異株の一つです。


現在までの情報では、JN.1株やXBB株、およびそれらの派生系統と比較して、伝播力、病原性、免疫逃避能力に明確な変化はみられないとされています。


しかし、香港など一部の地域では、下水サーベイランスデータからXDV株の有病率が増加傾向にあることが報告されています。


XDV株は、XBB系統とJN.1系統のスパイクタンパク質を含む「マルチ組換え体」であり、中国で急速に増加していると報告されています。


世界保健機関は、変異株を「懸念される変異株(VOC)」「注目すべき変異株(VOI)」「監視下の変異株(VUM)」の3段階で分類していますが、XDV株自体が個別にVOCやVOIに指定されているという情報は見当たりませんでした。


しかし、JN.1系統の亜系統として監視対象となっているものの中には含まれています。


現時点では、XDV株がより重篤な症状を引き起こすという証拠はありませんが、感染状況は継続的に監視されています。


【今後の対策】


中共は本当のことは言わずに隠蔽することから、本当のことがつかみにくく対策しづらいですが、大阪万博や観光で日本に入国してこれを持ち込むことは間違いないと思います。


以前の新型コロナウイルス対策に基づいと正しく感染予防対策をする必要があります。


国は前回の新型コロナウイルスの大流行を引き起こしたことを教訓にして、日本への影響を防ぐため、国は引き続き基本的な感染予防策を徹底してほしいものです。