血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋 Headline Animator

2024年3月31日日曜日

紅麹とベニコウジ色素の違い

小林製薬の紅麹サプリで多くの健康被害が報告されていることに鑑みこの記事を掲載します。


紅麹は赤カビによる米や米麹の発酵過程によって生産される食品であり、菌や発酵物として健康補助食品や調味料として広く利用されています。 


一方ベニコウジ色素は、ベニコウジカビ属菌糸状菌の培養液から得られた特定の成分です。


種々の食品に表示されている"ベニコウジ色素"や"着色料(紅麹)"の文字が気になるようですが、これらは食品添加物で、小林製薬の紅麹(食品添加物ではなく食品原料)とは違うものです。


ベニコウジ色素は、食品添加物の既存添加物として様々な食品に使用が認められており、厚生労働省が食品衛生法に基づいて定めた食品添加物公定書にも記載されています。


【参考資料】

『食品添加物公定書第10版』


紅麹色素自体に発がん性や短期毒性は確認されていません。


紅麹菌の中には「シトリニン」というカビ毒をつくるものもあり、腎臓の病気を引き起こすおそれがあるとされています。


 国の食品安全委員会によりますと、ヨーロッパでは紅麹由来の健康食品による健康被害が報告されていて、EU=ヨーロッパ連合は健康食品に含まれる「シトリニン」の基準値を設定しているということです。

【参考資料】

『欧州連合(EU)、紅麹由来のサプリメント中のかび毒シトリニンの基準値を設定』

『スイス連邦食品安全獣医局(BLV)、紅麹を成分に含む食品の売買は違法と注意喚起』

『健康食品における安全性について』


2024年3月24日日曜日

日本国内で人から人へのマダニ感染症が確認される!!

 国立感染症研究所は、2024年3月19日、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(syndrome thrombocytopenia with fever severe:SFTS)の人から人への感染例を、国内で初めて確認したと発表しました。


SFTSは、ブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類されるSFTSウイルス(SFTSV)によるマダニ媒介感染症で、主にマダニに刺咬されることで感染し、潜伏期間は6~14日です。


最近では、SFTSVに感染した伴侶動物(ネコ、イヌ)に咬まれて、または、直接触れて感染した事例も報告されています。


SFTSの人から人への感染例は、中国や韓国では報告されていますが、基本的には「SFTSはマダニからの感染が基本で、人から人への感染は簡単には起きないとされています。


人から感染したのは20歳代の男性医師。2023年4月にSFTSと診断された90歳代の男性患者を担当し、死亡後に点滴を外す処置などを行い、その9日後に38℃発熱などの症状が出て、SFTSと診断されました。


死亡した男性と医師のウイルスの遺伝子を調べたところ、同一と考えられたため、人から人への感染と判断されました。


医師の症状は軽快しています。


患者の血液や体液に触れる可能性がある医療従事者は感染対策を徹底する必要があると警笛を鳴らしています。


感染した医師は、処置時にマスクや手袋は着けていたが、ゴーグルは着用していなかったとのことてす。


【重症熱性血小板減少症候群の感染ルート】


1.マダニに噛まれる


2.マダニに噛まれたネコの唾液や尿に触れる


3.マダニに噛まれた人の血液・尿・唾液に触れる


【重症熱性血小板減少症候群の予防対策】


上記1~3に気をつけることです。


※人から人への感染が確認されたことから、今後日本国内でも患者と接触して感染が発生する危険性があることを認識しておく必要があります※


【参考資料】


『重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A』


『重症熱性血小板減少症候群 (SFTS) 診療の手引き』