血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋 Headline Animator

2024年2月18日日曜日

無症候梅毒は多い!!ご注意!!

2023年の梅毒患者報告数は、感染症法に基づく調査が始まって以来、最も多い13226人でした。

その中でも梅毒トレポネーマに感染しても、梅毒特有の症状を引き起こさない無症候梅毒が多く存在しています。

その数を紹介しますと、


男性 1138人(1138/7664 14.8%)

女性 1413人(1413/4376 32.3%)

男女 2551人(2551/12040 21.2%)

男性で14.8%、女性で32.3%、男女で21.2%もの無症候梅毒患者が存在していました。

特に女性の場合に無症候梅毒が多い実態が明らかになっています。

無症候梅毒が多いということは、梅毒トレポネーマに感染しても梅毒特有の症状が出ないことから患者本人が梅毒トレポネーマの感染に気づくことなく、次々と感染者を広げていくことになります。

梅毒が大流行している現在、危険な行為をしてしまった時には必ず適切な時期に梅毒検査を受けることが重要となります。

また梅毒トレポネーマはHIVのようにコンドームでの感染予防効果は高くないと考えて、コンドームの仕様を過信しないことも重要です。

2024年2月11日日曜日

新しいHIV確認検査とは

HIVの検査は、感度の高いスクリーニング検査を実施て、陽性となれば特異度の高い確認検査で真の陽性化、偽陽性を調べます。


ご存知のように確認検査には、ウェスタンブロット法を使用していましたが、現在ではウェスタンブロット法は使用されていません。


その理由としては、


1.高感度なスクリーニング法が採用されたことにより、ウエスタンブロット法の感度が追いつかなくなりスクリーニング検査 で陽性の感染初期検体がウエスタンブロット法で陰性または判定保留になってしまう。


2.HIV-1 RNA定量法であるアンプリコアHIV-1モニターv1.5が、 2002(平成14)年度からは確認検査にも保険適応できるようになった。


これまではアンプリコアHIV-1モニターv1.5はHIV-1 RNA定量法としてHIV感染者の経過観察のみの適応でした。


2020年9月に保険収載された新しいHIV-1/HIV-2抗体確認検査法は「Geenius:ジーニアス」です。


【Geenius HIV 1/2キットについて】


・ 抗HIV-1抗体、抗HIV-2抗体の有無を、イムノクロマト法(IC法)を利用した検査。


【検査法】


・ 検体として血清・血漿(5μL)または全血(15μL)を使用可能。


・ 30分以内で結果判定可能。


・目での判定も可能ですが、 Geeniusリーダー、PC用ソフトウェアとコントロール試薬により、自動解析、結果の電子的保存、精度管理が可能。


※ スクリーニング検査陽性検体の確認検査用としてのみ使用可能※

【参考資料】

『Geenius HIV 1/2 キット(Geenius:HIV 1/2 Confirmatory Assay) 』


【メーカ バイオ・ラッド説明画像】