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2023年10月15日日曜日

梅毒速報2.無症候性梅毒に注意!!-

日本国内の梅毒患者の現状(2023年9月下旬時点)


依然として梅毒が大流行しています。


2023年9月下旬までに届出のあった梅毒患者は、10957人となりましたが、これは届出のあった患者数だけですから実際はこれ以上の潜在患者がいると推測されています。


この増加傾向は大都市だけにとどまらず地方でも増加しています。


梅毒トレボネーマに感染して梅毒特有の症状が出れば感染に気づき受診して検査を受けますが、全く症状がない場合は感染に気づくことはありません。


無症候性梅毒は梅毒特有の症状がないことから、当人は感染に気づくことなく次々と第三者へ感染を広げていくことになります。


無症候性梅毒はどれくらい存在しているのか


無症候性梅毒は、梅毒検査を受けて初めて梅毒と判明しますから、梅毒検査を受けないとわかりません従ってはっきりした数は把握されていないのが現実です。


専門家の調査結果では、梅毒トレポネーマに感染して何の症状も出ない無症候性梅毒は20~30%前後存在するとの報告がなされています。


直近の無症候性梅毒患者の実態


2023年の患者163人について分析しました。


早期顕性Ⅰ期梅毒75(46.0%)


早期顕性Ⅱ期梅毒54人(33.1%)


無症候梅毒32人(19.6%)


晩期梅毒2人(1.2%)


2021年1年間の無症候梅毒患者は、1346人で21.8%でした。


いずれにしても梅毒トレポネーマに感染しても、梅毒特有の症状を呈さない無症候梅毒が20%以上も存在することは感染を一層広める原因となっています。


梅毒トレポネーマに感染するような行為をしてしまったときには必ず適切な時期に梅毒検査を受けることです。


※解析データのもとは国立感染症研究所の発表データを参照しています※

 

2023年10月8日日曜日

梅毒速報1.2023年9月24日時点での梅毒患者-

 2023年も梅毒は依然として大流行しています。

これに鑑み『梅毒速報』を今後掲載していきますので、よろしくお願いいたします。

第一回目として2023年9月24日時点での梅毒患者患者の現状についてお知らせいたします。

【2023年9月24日時点での梅毒患者】

累計で10957人となっています。

以前大流行が続き、このまま行けば2022年の患者数を上回ります。

【追跡可能な患者163人の梅毒の病期】

早期顕症I期75人

早期顕症II期54人

晩期顕症2人

無症候32人

梅毒トレポネーマに感染しても典型的な症状の出ない無症候梅毒が、32人/163人(19.6%)存在していることは、梅毒トレポネーマに感染したことに気づかずに次々と感染者を広げる大きな要因となっています。

【梅毒患者の多い都道府県10位】

1.東京都 2684人

2.大阪府 1489人

3.愛知県 628人

4.福岡県 652人

5.北海道 519人

6.神奈川県 496人

7.兵庫県 351人

8.千葉県 334人

9.埼玉県 332人

10.広島県 314人

いずれも大都市に多く見られますが、地方都市においても患者数は増加しています。

【まとめ】

梅毒トレポネーマに感染しても、典型的な症状を表さない無症候梅毒が多いことから、危険な行為をしてしまったときには必ず適切な時期に梅毒検査を受けてください。