血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋 Headline Animator

2022年2月20日日曜日

新型コロナウイルス-57.新型コロナワクチンのブースター接種はファイザーとモデルナのどちらが良いか?-

 多くの専門家の意見は、どちらでも良いのでとにかく接種することが大切と述べています。


3回目のブースター接種によって、重症化予防効果を再び高めることが重要となるからです。


しかし日本国内では、ファイザーの人気が高く、モデルナの人気は今一つが現実です。


この理由としては、今までの2回接種によってファイザーよりもモデルナの方が発熱、倦怠感、頭痛などの副反応が多いことに起因しています。


モデルナは3回目のブースター接種の際は投与量が従来の半分になっていることから、2回目と比べて3回目の副反応の頻度が大きく下がっています。


にもかかわらず3回目のブースター接種は、ファイザーよりもモデルナの方が少し副反応は多いという報告がなされています。


基礎疾患のある人や高齢者は、ファイザー、モデルナと言わずに受けやすいワクチンを選択して、3回目のブースター接種を受ける必要性があります。


ワクチン接種による効果は、感染・発症を防ぐだけでなく、重症化を防ぐ効果もあります。


3回目の副反応はファイザーもモデルナも大きな差はないというのが専門家の意見でもあります。


ファイザーとモデルナのそれぞれのワクチンの1回目、2回目、3回目接種後の副反応の頻度に関しては以下の文献を参照してみてください。


CDC 罹患率と死亡率の週報(MMWR)


※MMWR (Morbidity and Mortality Weekly Report)は、米国連邦政府公衆衛生局の下部機関であるCDC(the Centers for Disease Control and Prevention)の発行する疾病週報で病院感染対策に関連する記事を掲載しています※


2022年2月13日日曜日

新型コロナウイルス-56.ステルスクラスター-

 ステルスクラスター(感染者集団)とは、本人でさえオミクロン株に感染している自覚がない段階で感染を広げてしまうことを言います。



オミクロン株では、感染しても無症状や軽症にとどまるケースが目立ち、症状を自覚せずに周囲に広げてしまう事例が確認されています。


オミクロン株は感染力が非常に強く、水面下で急拡大する「ステルスクラスター(感染者集団)」が引き起こされています。


要するにオミクロン株は感染していることがわからずに、第三者に感染を広げているのが恐ろしいのです。


オミクロン株に感染して引き起こされる症状は、従来株でみられた特徴的な嗅覚や味覚の異常が起こらず発熱や鼻水、のどの痛みが目立ち、風邪かな、花粉症かなと思い込み感染に気づくことなく周囲に感染を広げているのです。


オミクロン株は健康な人では症状が軽かったとしても、高齢者や基礎疾患のある人には命取りになる可能性もあることから、少しでも体調に違和感を覚えたら必ず検査を受けル必要性があります。