今回は前立腺腫瘍マーカーのガンマ-セミノプロテイン (γ-seminoprotein:γ-Sm)について解説いたします。
ガンマーセミノプロテイン(γ-Sm)は,前立腺腺上皮細胞と精漿にのみ存在する前立腺特異抗原で,分子量28000~29000の糖蛋白です。
アミノ酸配列の検討により、γ-Smは前立腺特異抗原(PSA)の遊離型(フリーPSA)と同一であると考えられています。
PSAは前立腺由来の分子量約34kDの糖蛋白で、蛋白分解酵素セリンプロテアーゼの一種で、血中PSAは前立腺癌の診断補助に用いられていることは周知のことです。
γ-Smは,PSAであることが明らかにされたことから,PSAと同等の意義があると考えられています。
しかし,前立腺癌を疑う場合や前立腺癌のスクリーニングや経過観察を行うときには,通常はPSAキットを用いるのは、臓器特異性が高,前立腺疾患の悪性および良性腫瘍マーカーとして有用であるからです。
【検査方法】
CLEIA法
【基準値】
4.00ng/mL以下
【高値疾患】
前立腺癌・急性前立腺炎・前立腺肥大症
【注意点】
・前立腺触診や尿道膀胱鏡検査後は前立腺刺激でも高値となるため、24時間以上の間隔をおいて採血する必要がある。
・急性前立腺炎,急性尿閉塞,前立腺手術後などでも高値となる事がある。
・生理的変動として、年齢により高値傾向を示すが,疾患の発症を意味するかどうか充分解明されていません。
ガンマーセミノプロテイン(γ-Sm)は,前立腺腺上皮細胞と精漿にのみ存在する前立腺特異抗原で,分子量28000~29000の糖蛋白です。
アミノ酸配列の検討により、γ-Smは前立腺特異抗原(PSA)の遊離型(フリーPSA)と同一であると考えられています。
PSAは前立腺由来の分子量約34kDの糖蛋白で、蛋白分解酵素セリンプロテアーゼの一種で、血中PSAは前立腺癌の診断補助に用いられていることは周知のことです。
γ-Smは,PSAであることが明らかにされたことから,PSAと同等の意義があると考えられています。
しかし,前立腺癌を疑う場合や前立腺癌のスクリーニングや経過観察を行うときには,通常はPSAキットを用いるのは、臓器特異性が高,前立腺疾患の悪性および良性腫瘍マーカーとして有用であるからです。
【検査方法】
CLEIA法
【基準値】
4.00ng/mL以下
【高値疾患】
前立腺癌・急性前立腺炎・前立腺肥大症
【注意点】
・前立腺触診や尿道膀胱鏡検査後は前立腺刺激でも高値となるため、24時間以上の間隔をおいて採血する必要がある。
・急性前立腺炎,急性尿閉塞,前立腺手術後などでも高値となる事がある。
・生理的変動として、年齢により高値傾向を示すが,疾患の発症を意味するかどうか充分解明されていません。