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2023年9月3日日曜日

医学豆知識-12.世界の新型コロナウイルス変異株BA.2.86株-

新型コロナウイルスの新しい変異株について、現時点(2023年8月29日)で判明していることを紹介します。


BA.2.86株は、オミクロン株の亜種のひとつで、2023年7月に初めて確認され現在、アメリカ、イギリス、南アフリカ、イスラエル、デンマークなど、世界各国で感染が確認されています。


BA.2.86株は、BA.2株からさらに進化した変異株で、以下の特徴があります。


スパイクタンパク質に30以上の変異があり、ワクチンや過去の感染による免疫を回避する可能性が高まっています。


更に感染力が高い可能性があります。


米国疾病対策センター(CDC)は、BA.2.86株について、以下の警戒点を発表しています。


2023年8月29日現在GISAIDには13株が登録されており検出地域は、アフリカ2株、デンマーク4株、イスラエル1株、英国1株、米国3株となっています。


※GISAID(Global Initiative on Sharing Avian Influenza Data)は、2008年に設立された世界的な科学イニシアチブで、インフルエンザウイルスおよび新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) パンデミックの原因となる新型コロナウイルス (SARS-CoV-2)のゲノムデータへのオープンアクセスを提供している※


しかし、遠く離れた地域から短期間に検出されていることや変異部位の多さによる免疫回避能力の点において今後の動向に注意が必要です。


日本からの登録はありません。


検出株数が少ない事と、発見されてから間もない事から感染力の強さや重症度等については今後の報告が待たれるところです。


米国疾病対策センターの(CDC)は新型コロナウイルスの新たな変異株「BA.2.86」について免疫回避の確率が高い恐れがあると指摘しています。  


新たに発見された「BA.2.86」はアメリカ、イギリス、南アフリカ、イスラエル、デンマークの5か国で感染が確認されています。 


また、米国疾病対策センターはアメリカで新型コロナの入院者数が前の週から20%以上増えて12613人に達したと報告しました。


「BA.2.86」が発見される前から増加傾向にあるものの、注意深く監視するとして警戒を強めています。


2023年8月27日日曜日

医学豆知識-11.2023年8月時点での梅毒患者の現状-

2021年1年間の梅毒患者数 7873人。


2022年1年間の梅毒患者数 12966人で2021年の1.65倍。


2023年8月13日まで 9213人で2021年1年間の患者数を超え、このまま流行すが続くと2022年の患者数を遥かに超えてしまいます。


感染者の男女の比率は、およそ7対3、年代別では20~50代の男性、20代の女性の感染者数が多く、30代以降は男性が多いものの、10代20代では女性が上回っています。


このように女性の感染者が多いことから先天性梅毒が危惧されています。


【感染対策の重要性】


予防にはコンドームの使用をと呼びかけられていますが、梅毒トレポネーマはHIVのようにコンドームによる予防効果は高くないので過信は禁物です。


梅毒トレポネーマは、性交渉やオーラルセックスで簡単に感染します。


感染部位と粘膜や皮膚が直接接触することで感染しますから、いくらコンドームを正しく気使用しても、コンドームに覆われていない箇所に傷やタダレがあれば感染してしまいます。


予防のためにはコンドームの使用が進められますが、100%予防が出来ないことを念頭に置いておいて下さい。


梅毒は抗生物質で完治しますから、不安な行為をしてしまったときには適切な時期に梅毒検査を受けて早く治療することが大切です。


早期に発見し早期に治療を開始すればするほど早く完治します。