血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋 Headline Animator

2023年4月16日日曜日

サル痘についての再認識-2.サル痘ウイルスの種類-

サル痘ウイルスは、ポックスウイルス科オルソポックスウイルス属のウイルスで、遺伝子的に異なる2種類が存在していてましたが最近では更にもう1種類存在していることが判明し3種類に分類することが提唱されています。


【1.コンゴ盆地型】


ザイールで流行しているもので、致死率は最大で15%前後です。


クレードⅠ(clade Ⅰ)と分類されています。


【2.西アフリカ型】


小児・妊婦・免疫不全者が感染すると重症化するリスクはありますが、感染者の殆どが軽症で回復して致死率は1%以下です。


クレードⅡa(clade Ⅱa)と分類されています。


【3.西アフリカ型と遺伝子的に少し異なるウイルス】


2017年からナイジェリアで流行していて致死率は、0~3.3%です。


クレードⅡb(clade Ⅱb)と分類されています。


※現在非流行国でヒトからヒトへの感染によって流行しているサル痘は、ナイジェリアで流行しているclade Ⅱbのサル痘ウイルスで、比較的軽症例が多いですが免疫不全者は重症化します※


※サル痘ウイルスは、アフリカのげっ歯類が宿主と考えられね人獣共通感染症であることからして、多くの動物に顕性感染することから根絶は困難と考えられています※


【げっ歯類とは】


物をかじるのに適した歯と顎を持ち、上顎・下顎の両方に伸び続ける2つの門歯と、犬歯を持たないことを特徴とする哺乳類で、ネズミ・ハムスター・ヤマアラシ・シマリス・モルモットなどですが、ウサギはげっ歯類ではありません※


2023年4月9日日曜日

サル痘についての再認識-1.日本国内でのサル痘増加!!-

サル痘についての正しい知識を得ていただくために再度サル痘について解説させていただきますのでお付き合いください。


2023年に入ってサル痘(エムポックス)の日本国内の感染者が急増し、2022年夏以降の累計で100人に迫っています。


サル痘は2022年、欧米を中心に拡大し世界保健機関によると、2023年4月4日までに86000人以上が感染、112人が死亡しています。


2022年夏のピーク時には1週間当たり7000人超の感染が確認されていましたが、最近では100人前後で推移しています。


現在報告されている患者の大部分は男性ですが、小児や女性の感染も報告されています。


日本国内では2022年7月25日に初めて感染者を確認ご、昨年は計8人でしたが、2023年1月以降、海外渡航歴がない人の感染が増加し、4月4日時点で昨年からの累計は95人と増加しています。


感染経路は、飛沫感染と接触感染です。


サル痘患者の発疹や水疱、かさぶたに触れる、それらの病変部と接触した物や衣類、寝具に触れる、感染者の唾液や体液に触れる等の行為で感染する可能性があります。 


サル痘の潜伏期間は6~13日(最大5~21日)とされており、潜伏期間の後、発熱、頭痛、リンパ節腫脹、筋肉痛などの症状が0~5日続き、発熱1~3日後に発疹が出現、発症から2~4週間で治癒するとされています。


発熱、発疹等、体調に異常がある場合には身近な医療機関に相談するとともに、手指消毒等の基本的な感染対策を行ってください。