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2018年3月19日月曜日

糖尿病について-3.J-DOIT3試験-

【J-DOIT3試験とは】

J-DOIT3試験とはジェイ・ドゥイットスリーと呼ばれ、Japan Diabetes Optimal Integrated Treatment study for 3 major risk factors of cardiovascular diseases の略称です。

J-DOIT3試験は,血糖(HbA1c),血圧,脂質の統合的強化療法を標準療法と比較した大規模医師主導試験で、デンマークで実施されたSteno-2試験の日本版試験といえるものです。

日本で行われた大規模臨床試験「J-DOIT3」の最新の成果が、9月にポルトガルのリスボンで開催された第53回欧州糖尿病学会(EASD 2017)で発表されています。

J-DOIT3試験は,対象患者数が2542人と多く長期の追跡(中央値8.5年)も行われていることから近年のライフスタイルや医療環境の改善によるイベント発生率の低下が大きく貢献しているものと考えられています。

【J-DOIT3試験の方法】

糖尿病患者を以下の二つのグループに分けて検討を行っています。

1.従来治療群

糖尿病ガイドラインに沿った治療を実施

2.強化治療群

・HbA1c 6.2%未満

・血圧 120/75mmHg未満

・LDLコレステロール 80mg/dl

【試験結果】

従来治療群及び強化治療群共に合併症発生率は低く押さえられていますが、強化治療群は従来治療群よりも合併症の発症率を19%も減らすことが出来ています。

【合併症の低下率】

・脳卒中 58%

・糖尿病腎症 32%

・糖尿病網膜症 14%

と合併症を大きく減らす効果が明らかになっています。

【J-DOIT3試験の結果からして今後の治療法は】

血糖値だけでなく血圧やコレステロール値を下げる治療法が今後積極的に行われるようになってきています。

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