HLAタイプと関節リウマチの発生率に関連性があることが現在では明らかにされています。
ある種のHLAタイプを持つ人は、間接リウマチになりやすい傾向があります。
関節リウマチの患者を調べた結果では、患者のおよそ70%がHLAのDR4を持っていることが明らかにされています。
その結果として、HLAのDR4を持っている人が関節リウマチになる危険率は、HLAのDR4を持っていない人の4~5倍であり、症状も重度になりやすくなります。
関節リウマチの人全てがHLAのDR4を持っているのではなく、関節リウマチの人の60-70%くらいが持ち、健康な人でもおよそ40%がこの遺伝子を持っているといわれています。
HLAは関節リウマチを引き起こす決定要因というよりは、関節リウマチの遷延化や重症化に関与するとも考えられています。
現時点では、何故間接リュウマチになるかという原因は解明されていませんが、関節リウマチの発症には遺伝的因子と環境的因子が複雑に関与していると考えられています。
では、素朴な疑問として関節リウマチ患者の家系内に関節リウマチの人が多いのは何故でしょう?
関節リウマチを引き起こす遺伝因子の影響は、絶対的なものではなく発症に関わる関与は遺伝がおよそ30%人が多く存在しても当然のことと言えます。
【注意】
※HLAのDR4を保有している人は、必ず間接リユマチを発症するとは限りません。