2026年7月、東京都をはじめ全国各地で、乳幼児を中心に「手足口病」が急速に流行して、都内では警報基準を超える報告数が確認されており、この2年間で最も警戒が必要な状況です。
※東京都の患者報告数、1医療機関あたり6.30人で警報基準超え(2026年6月22~28日までの1週間)※
※石川、富山でも警報基準を超えていて、島根では1医療機関あたり20人を超えているほか、九州などでも患者数が多くなっています。
多くの親御さんにとって「また流行っているのね」と感じる馴染み深い病気かもしれませんが、今回は少し注意が必要です。最新の流行事情と、大人が感染した際の注意点について紐解いていきましょう。
1. なぜ今、これほど流行しているのか?
手足口病は主に「エンテロウイルス」や「コクサッキーウイルス」といった複数のウイルスが原因で起こりますが面白いことに、これらのウイルスは毎年少しずつ型を変えて流行するため、「去年かかったから今年は大丈夫」とは言えません。
複数のウイルスが同時に流行するシーズンには、同じ夏に2回も3回もかかるケースすらあるのです。
2. 「子どもの病気」という大きな誤解
「手足口病は乳幼児のもの」と思っていませんか? 確かに患者の大半は5歳未満ですが、大人も感染します。
特に近年流行している「コクサッキーウイルスA6型」などは、大人でも強い痛みや全身の不調を引き起こすことがあり「子どもの看病をしていたら、自分の方が高熱で倒れてしまった」というケースも珍しくありません。
◎大人の症状: 子どもよりも「喉の痛み」や「全身の倦怠感」が強く出やすく、手のひらや足の裏に痛みを伴う発疹が出ることもあります。
◎重症化のサイン: 手足口病は多くの場合、軽症で自然治癒しますが、稀に脳炎や髄膜炎といった中枢神経系の合併症を引き起こすことがあり「ぐったりしている」「水分が全く取れない」「嘔吐が続く」といった症状が見られたら、迷わず医療機関を受診してください。
3. 血液の鉄人が教える、家庭での「防衛術」
ウイルスは主に「便」や「咳などの飛沫」から感染します。症状が治まっても、ウイルスは数週間~1ヶ月ほど便から排泄され続けます。
1)オムツ替えは厳重に: 処理の際は必ず使い捨て手袋を使用し、処理後は念入りに手洗いを。
2)タオルの共用は禁止: 家族間でのタオル共用は感染経路の定番です。可能ならペーパータオルを活用するのも一つの手です。
3)入浴順序の工夫: 感染しているお子さんは、入浴は最後にするか、シャワーのみに留めるのが賢明です。
最後に血液の鉄人からのメッセージ
手足口病は、いわば子どもたちの「免疫トレーニング」のような側面もあることから過度に恐れて生活を制限する必要はありませんが、「正しく恐れ、対策を講じる」ことは、家族の健康を守るために非常に重要です。
特に大人の方! 疲労が溜まっていると免疫が低下し、ウイルスに狙われやすくなりますので今は無理をせず、手洗い・うがいという基本を徹底しながら、この夏を乗り切りましょう。
疑問があれば、いつでもここで聞いてくださいね。皆さんが元気に夏を過ごせるよう、応援しています。
【参考資料】
『手足口病が流行、都内で警報基準に達する 夏季に流行する小児の感染症にご注意ください』

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