2022年1月19日イギリスでは「オミクロンXE」と呼ばれる、新たな変異株が出現しています。
イギリスの健康安全保障局によると、オミクロンXEは1月中旬にイギリスで初めて検出され、その後600件以上の症例が確認されています。
オミクロンXEと呼ばれるウイルスは、オミクロン株のうち「第6波」で広がった「BA.1」というタイプと、より感染力が高いとされるBA.2が組み合わさったタイプです。
ウイルスの表面にあり、人の細胞に感染する際の足がかりとなるスパイクたんぱく質を含むほとんどの部分がBA.2、ほかの部分がBA.1となっています。
オミクロンXEは、従来のオミクロン株BA.1より感染力が強いステルスオミクロン株BA.2の要素を含む混合株とされています。
オミクロンXEは感染力が強いBA.2を約10%上回る可能性があると指摘されています。
WHOはオミクロンXEを感染力や感染した際の重症度、ワクチンの効果などに対する影響の度合いがはっきり分からないとコメントしています。
感染の広がりやすさなどは、現時点でははっきり分かっておらず、専門家は注目して監視する必要があるとしています。
【2022年4月12日追加】
2022年4月9日時点では、日本国内ではオミクロンXEは確認されていませんでしたが、2022年4月11日、2022年3月36日に米国から到着した30代女性の空港検疫で、オミクロンXEが検出されたと厚生労働省が発表した。
日本で確認されたのは今回が初めてで日本国内での感染拡大は現時点で確認されていないと付け加えています。
専門家は現時点ではBA.2の流行が主流になってきていますが、オミクロンXEであっても基本的な日常の感染対策は変わらないし、3回目のワクチン接種を引き続き進めてほしいという方針も変わらないとコメントしています。