近年の性の多様化によるオーラルセックスの増加により淋菌が咽頭から検出される症例が増加しており、男女問わず性器淋菌感染者の約30%の咽頭から淋菌が検出されています。
咽頭に淋菌が感染していても炎症症状が自覚されない場合が多く、感染に気付くことが少ないのが現実です。
オーラルセックスで咽頭に淋菌が感染すれば咽頭炎などを起こし風邪などの症状がでることがありますが、ほとんどの場合自覚症状がありません。
咽頭の淋菌感染は治療後の性器感染の再発の原因となるので、感染機会がなく再発した場合には咽頭感染も疑うべきです。
オーラルセックスの増加により、淋菌が咽頭から検出される例が増加し、男性、女性ともに性器の淋菌感染症例の30%程度が咽頭淋菌陽性です。
性器から淋菌が検出された男性の12~29%に咽頭から淋菌が検出率されています。
また、性器から淋菌が検出された女性の33~70%に咽頭から淋菌検出率されています。
【咽頭淋菌感染症の現状】
性風俗産業で働いている人の咽頭からは淋菌が多く検出されています
しかしほとんどの症例において何の症状もなく、また咽頭が赤く腫れる・扁桃が腫れるなどといった症状も殆ど見られず、医師が診察しても見落とすし事例が多く発生しています
性風俗産業で働いている人は、性器への淋菌感染よりも咽頭への淋菌感染が多いという調査結果があります。
これらのことから風俗店でのキスを含めたオーラルセックスでの咽頭感染が多いと考えられています。
【淋菌の特殊な感染ルート】
性器に淋菌感染があった場合、排尿などで性器に触れた後十分に手洗いをしないで、眼をこすることで眼に感染することがあります。
淋菌がついた手指で眼をこすったりすると、そこから鼻涙管や下鼻道を通り、咽頭感染してしまうこともあります。
【咽頭淋菌の検査の盲点と誤り】
咽頭淋菌の検査にPCR法を受けてはいけないことは絶えず申し上げています。
何故なら遺伝子増幅法であるPCR法はナイセリア属と交差反応を示すため、咽頭に常在している非病原性のナイセリア属の細菌を淋菌と間違えて検出してしまい、淋菌に感染していなくても陽性となってしまうのです。
いわゆる"偽陽性反応(ニセの反応)"が起こるわけです、そのために淋菌の性器感染検査に使用される遺伝子増幅法であるPCR法は咽頭感染の検査には適していません。
よく咽頭に淋菌感染が認められて治療を幾らしても検査が陰性とならないということを聞きますが、これは検査に遺伝子増幅法であるPCR法をしたために淋菌でない非病原性のナイセリア属を検出していることからいくら抗生物質で治療してもPCR検査が陽性となっている結果です。
医師の中には咽頭淋菌の検査に遺伝子増幅法であるPCR法を使用できないことを知らない医師もいることは事実です。
咽頭淋菌検査が陽性となり、幾ら抗生物質を服用しても治癒しない症例を詳細に調べた結果、咽頭淋菌の検査をPCRで受けた人が殆どという調査結果があります。
PCR検査は性器淋菌感染には有用な検査法です。
※咽頭淋菌検査をPCRでしてしいけないことを理解していない医師が多いことも事実です※
※咽頭淋菌検査をPCR検査を受けてはいけません※
咽頭淋菌の検査
咽頭淋菌感染の検査は、ナイセリア属と交差反応をしめさないSDA法(Strand Displacement Amplification)または、TMA法(Transcription Mediated Amplificatio)による検査を行います。
咽頭に淋菌が感染しているかどうか、SDA法やTMA法検査を受け
http://voxsangman.blogspot.jp/2012/06/10sda.html
http://voxsangman.blogspot.jp/2012/06/11tma.htmlないと分かりません。