血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋 Headline Animator

2025年5月4日日曜日

感染症速報-6.百日咳増加!!-

 百日咳の感染拡大が、欧州やアメリカで再び深刻な問題となっています。

2023年にはEU/EEAで25,000件以上の症例が報告され、2024年初頭にはさらに増加、米国においても2024年には12月時点で35,435件と、前年の同時期と比べ5倍以上に急増しています。


特に注意すべきは、命に関わるリスクが高い0歳児への影響です。


ワクチン未接種の赤ちゃんは免疫力がないため、重症化しやすくなりさらに、ワクチンの効果は約4〜12年で低下するため、大人も免疫が失われがちです。


そのため、新生児や乳幼児に接する周囲の人々がワクチンを追加接種し、赤ちゃんを守ることが重要です。


しかしながら、日本では医療従事者を含む新生児や乳幼児に接する大人への百日咳ワクチンの追加接種が十分に行われていません。


この現状は非常に憂慮すべきことであり、早急な対策が求められます。


感染拡大を防ぐためには、ワクチン接種の重要性を広く啓発し、社会全体で予防に取り組むことが必要です。


百日咳は予防可能な感染症です。


私たち一人ひとりが意識を高め、行動を起こすことで、大切な命を守ることができるのです。


赤ちゃんの命を守るため、私たち一人ひとりが行動を起こす時です!


2025年4月27日日曜日

いきなりエイズ率とは

 【"いきなりエイズ率"とは】


HIVの感染を知らずにAIDSが発症した事例の割合とされていますが、実際には新規HIV感染報告事例+新規AIDS発症報告事例に占める新規AIDS発症報告事例の割合で表されています。


"いきなりエイズ率"とはマスコミを中心に用いられており,厚生労働省エイズ動向委員会による『エイズ発生動向年報』においては,これまでに HIV/AIDS関連の正式な統計指標として"いきなりエイズ率"の名称が使われたことはありません。


【"いきなりエイズ率"が高いということは何を意味するのか】


気づいた時には既にエイズを発症しているという事例が多いことを意味します。


高いということは、不安な行為をした人で積極的にHIV検査を受けている人が少ないということになります。


"いきなりエイズ"は毎年400件以上(新規HIV報告数の約3割)も報告されているのが現実です。


不安な行為をしてもHIV検査を受けない人が多いことから、実際の国内HIV感染者数は報告件数を大幅に上回っているとことが懸念されています。


このことからして更に"いきなりエイズ"は増加すると懸念されています。


近年、我が国における"いきなりエイズ率"は、20%前後と横ばい推移していますが明らかな減少傾向とはなっていません。


大切なことは、不安な行為をしてしまったときにはHIV検査を受けられる適切な時期が来ればHIV検査を必ず受けるということです、 これが"いきなりエイズ"を減少させることになります。


よく体調不良やいろいろの症状から感染を云々する人が多いですが、HIV感染は適切な時期にHIV検査を受けないとわかりません。