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2012年7月8日日曜日

性行為感染症検査-13.唾液によるHIV抗体簡易検査


2012年7月3日、米食品医薬品局(FDA)は家庭で素早くHIV抗体検査(HIV-1/-2)が実施できる初の市販検査キットを承認しました。

FDAは1996年にも家庭で行えるHIVの検査キットを承認していますが、このキットは検体を検査機関に送付する必要があるものでした。

今回承認されされた簡易HIV抗体検査キットは、米国オラシュア・テクノロジーズ社が開発したもので、『オラクイック・インホームHIVテスト』と呼ばれるもので、歯茎を拭って採取した検体(唾液)を溶液の入った小瓶に入れると、陰性であればラインが1本、陽性であれば2本のラインが表示されるというもので、検査の所要時間は20分程度だということです。

この検査キットの信頼性は、危険な行為から3ケ月後に実施すればほぼ100%の信頼性が得られますが、3ケ月より早い時期に検査をすれば信頼性は低くなるとのことです。

※これはどのHIV抗体検査についても言えることです※

一方、偽陽性反応の出現率は、5000人に1人という結果が得られています。

※偽陽性反応の出現率は、血液を使用する迅速抗体検査に比べて低いと考えます※

この検査キットは、米国では、2012年10月上旬頃には店頭とネットで販売される予定です。

米国での販売が開始されれば、日本国内においても個人あるいは、代行業者によってこのキットを輸入して使用出来ると考えられます。

参考のために、オラシュア・テクノロジーズ社が提供した『オラクイック・インホームHIVテスト』の写真を紹介しておきます。




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