新しいHIV確認検査ジーニアスの判定解釈に付いて解説させていただきます。
【判定基準について】
HIV-1抗体及びHIV-2抗体の有無を判断します。
新しいHIV確認検査ジーニアスの判定解釈に付いて解説させていただきます。
【判定基準について】
HIV-1抗体及びHIV-2抗体の有無を判断します。
【U=U とは?】
U=U は "Undetectable=Untransmittable" の略で、日本語では「検出限界値未満=HIV感染しない」という意味です。
これは、抗HIV療法を継続し、血中のHIV量が検出限界値未満(200 copies/mL未満)の状態を6ヶ月以上維持しているHIV陽性者は、性行為を通じて他の人にHIVを感染させることはないという科学的根拠に基づいたメッセージです。
【U=U の重要性】
U=U は、HIV陽性者とHIV陰性者双方にとって重要なメッセージです。
1.HIV陽性者にとって
U=U は、治療を続けることでHIVを他の人に感染させないことが可能であることを意味します。これは、HIV陽性者が安心してパートナーと性生活を送ることや、子供を持つことを希望する場合にも、大きな希望となります。
2.HIV陰性者にとって
U=U は、HIV陽性者との性行為による感染リスクが非常に低いことを意味します。これは、HIV陰性者が安心してHIV陽性者との恋愛や性生活を送ることができるようになることを意味します。
【U=U のシンボル】
【参考資料】
https://www.janpplus.jp/topic/599
2023年の梅毒患者報告数は、感染症法に基づく調査が始まって以来、最も多い13226人でした。
その中でも梅毒トレポネーマに感染しても、梅毒特有の症状を引き起こさない無症候梅毒が多く存在しています。
その数を紹介しますと、
HIVの検査は、感度の高いスクリーニング検査を実施て、陽性となれば特異度の高い確認検査で真の陽性化、偽陽性を調べます。
ご存知のように確認検査には、ウェスタンブロット法を使用していましたが、現在ではウェスタンブロット法は使用されていません。
その理由としては、
1.高感度なスクリーニング法が採用されたことにより、ウエスタンブロット法の感度が追いつかなくなりスクリーニング検査 で陽性の感染初期検体がウエスタンブロット法で陰性または判定保留になってしまう。
2.HIV-1 RNA定量法であるアンプリコアHIV-1モニターv1.5が、 2002(平成14)年度からは確認検査にも保険適応できるようになった。
これまではアンプリコアHIV-1モニターv1.5はHIV-1 RNA定量法としてHIV感染者の経過観察のみの適応でした。
2020年9月に保険収載された新しいHIV-1/HIV-2抗体確認検査法は「Geenius:ジーニアス」です。
【Geenius HIV 1/2キットについて】
・ 抗HIV-1抗体、抗HIV-2抗体の有無を、イムノクロマト法(IC法)を利用した検査。
【検査法】
・ 検体として血清・血漿(5μL)または全血(15μL)を使用可能。
・ 30分以内で結果判定可能。
・目での判定も可能ですが、 Geeniusリーダー、PC用ソフトウェアとコントロール試薬により、自動解析、結果の電子的保存、精度管理が可能。
※ スクリーニング検査陽性検体の確認検査用としてのみ使用可能※
【参考資料】
『Geenius HIV 1/2 キット(Geenius:HIV 1/2 Confirmatory Assay) 』
2023年11月下旬頃から徐々に感染者が増え始めてきましたが、1医療機関あたりの患者数は12月の最終週で5.79人でしたが、年が改まり1月になると感染者が一気に増加し1月14日は8.961月21日は12.23人、直近の1月28日時点では14.93人になっています。
感染者増加の理由としては、以下のことが考えられています。
1.気温の低下
呼吸器の感染症は、気温が下がると感染が広がる傾向があります。室内に籠もりがちになり、換気もしないということが要因の一つとして考えられます。
2.ウイルスの変異
2023年12月に日本で多かったのは、XBB系統の「EG.5」というタイプでしたが、1月に入ると、BA2.86系統の「JN.1」が多くなったことでしょう。
1月25日に東京都が公表したデータによると、調査した検体の55.6%がJN.1でした。
JN.1は、EG.5とJN.1は、感染したりワクチンを接種したりして獲得した免疫から逃れる傾向にあると言われています。加えてJN.1は、EG.5よりも感染力がやや強いのではないかと考えられています。
今のところ、重症者が増えたという報告はありません。高熱が出るインフルエンザの方が、症状が重くなるという印象です。
※※感染予防対策を!!※※
1.接触感染を防ぐため、こまめに手洗い
2.可能な限り"密"を避ける。
3.マスクをする。
2,3ともに 飛ひ沫まつ によって感染が広がることから、人混みが激しい"密"の場所に行く場合は、マスクを着用が必要となります。
4.部屋の換気を行う。
この時期気温が低いので難しいかもしれませんが、30分に1回程度、部屋の窓を開けて換気をすることにより感染するリスクを下げることにつながります。
5.インフルエンザワクチンを打っていない人は、今からでも接種を検討するとよいと思います。
感染した場合の対応
自宅で様子をみて、症状が重い場合は医療機関を受診することです。
「人に感染させない」ことが大切です。
特に高齢者や、糖尿病や高血圧といった基礎疾患がある人はすぐ、主治医に相談してください。
今後大流行の可能性は?
今後も、インフルエンザも新型コロナも感染拡大は続くと考えられいますが、新型コロナに関しては、大きな流行は発生しないと考えられています。
大流行しないという理由とは?
欧米では202年12月の時点でJN.1の流行は確かに発生していましたが、重症者が多く出たり医療機関が 逼ひっ迫ぱく したりしているという状況は報告されていません。
現在感染者の数は減ってきている欧米の状況から考えると、日本国内においても医療機関が感染者であふれるような状況にはならず、2月に感染のピークを迎えるその後落ち着いてくると考えられています。
しかし、気を抜かずに各人が予防対策をして損はないでしょう!!
一昔前までの梅毒患者男性同性愛者に多く見られていましたが、近年の届出の推定感染経路の大半は異性間性的接触と変化してきています。
2023年第1~39週診断例のうち, 異性間性的接触と記載された症例は男性の66%(4783/7254例)、女性の82%(3302/4005例)と大きく変化してきています。
また年齢層に関しては, 男性症例は20~40代,、女性症例は20代に多い状況が継続して続いています。
更に男性症例の40%(2910/7254例)に性風俗産業の利用歴,、女性症例40%(1588/4005例)に従事歴があることが報告されこれは2023年と同様の高い水準となっています。
20代を中心とした女性症例の増加によって妊婦の感染が増加し、この結果先天梅毒の増加が懸念されています。
2019年の妊婦の梅毒患者数は208例(女性症例の9%)でしたが、2021年には微減し188例(7%)となっていました。
先天梅毒届出数は2018~2022年には20例前後で推移していましたが、2023年9月ではすでに32例と急増しています。
妊婦梅毒患者の70%以上を無症候者であったことから、梅毒トレポネーマに感染していても気づかない妊婦が多く存在していると推測されています。
このことから妊娠前期と後期における梅毒検査は極めて重要となっています。
※※妊娠前記の検査で陰性、後期の検査で梅毒と診断された症例もあります※※
中国保健当局は、新型コロナウイルスの新変異株「JN.1」の感染例が中国で出ており、増加傾向にあると発表していますが、その詳細は依然として不明です。
JN.1は米国やインドなど各国で急速に感染が拡大し、世界保健機関(WHO)が先週「注目すべき変異株(VOI)」に指定しています。
一応現行のワクチンで予防効果が得られるとされていますが、回避機能もあるとも言われています。
中国当局は年末年始や2024年2月の春節(旧正月)の大型連休で人の移動が多くなり、コロナ感染の増加が予想されるとして、マスク着用や手洗いなどの感染対策を励行するよう呼びかけています。
中国疾病予防コントロールセンターの担当者は記者会見で、JN.1は海外で感染が急速に広がり、流行の中心となっていると指摘し、中国のコロナ感染状況は「低いレベルだ」としながらも、JN.1が増加しており、国内の主流となる可能性があるとも不可解な説明をシています。
JN.1はオミクロン株派生型の系統が変異したウイルスで、感染力が強いとされることからさらなる流行が懸念されています。
JN.1株はこれまでの従来株よりも重症化しやすいウイルスである証拠は今のところありません。
しかし、今後の流行によって変化する可能性も否定できません。
参考資料
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WHO「Initial Risk Evaluation of JN.1, 19 December 2023」
※英文ですが、AIのBardなどで翻訳可能です※
参考ニュース
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※4分経過のところから JN.1に関してのニースです※
※ニュース最前線 香港は大紀元によるものでたいへん信頼の置けるニュースを配信しています※
大紀元については以下を参照してください。
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