マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマ(Mycoplasma属の真性細菌 Mycoplasma pneumoniae )を主な原因とした呼吸器系の感染症で、肺炎球菌による肺炎とは異なる種類の肺炎です。
症状としては、しつこい咳、頑固な発熱が特徴ですが、肺炎という名の割には、聴診器で呼吸音を聞いても異常がなく外見だけではわかりにくい肺炎です。
現在中国でマイコプラズマ肺炎が猛威をふるっています。
治療薬としては、エリスロマイシン・クラリスロマイシン・アジスロマイシンなどのマクロライド系抗生物質が一般的に用いられるますが、ミノサイクリンなどのテトラサイクリン系抗生物質もよく用いられます。
実はこのマイコプラズマ肺炎は厄介な感染症で、 抗菌薬に耐性を持ったマイコプラズマが出現し増えているといいます。
※一般的に肺炎の治療にはベータラクタム系という抗菌薬がよく使用されますが、マイコプラズマにはこのタイプの抗菌薬はまった効き目はありません※
マイコプラズマ感染症は、無治療であっても自然に症状が改善することが期待できる場合もあることから積極的な治療を行うことなく、対症療法的な対応を継続することで、治癒に向かうこともあります。
病状に応じてより積極的な治療介入が必要とされることもありますから、マイコプラズマは、マクロライド系やテトラサイクリン系などといった抗生物質での効果が期待できるため、こうした抗生物質が使用されることもあります。
また、マイコプラズマ感染症では、免疫学的な異常を基盤として、さまざまな症状が惹起じゃっきされることもあります。こうした免疫系の異常を是正させることを目的として、ステロイドなどの薬剤が使用されることもあります。
マイコプラズマ感染症の経過は、患者さんによって大きく異なります。病状や重症度を正確に把握したうえで、最適な治療方針を決定することがとても重要であるといえます。
潜伏期間も2~3週間と長く、症状は咳が長く続き、重症化の恐れもあるのです。
2023年11月21日、感染症警報システム「ProMED」が、中国の一部地域で「小児における未診断の肺炎の集団発生」が報告されて病院が対応に追われていることを指摘しており、これが新たなパンデミックになるのではないかという懸念が高まった。
※中国においてマイコプラズマ肺炎が大流行して、抗菌薬の効果がなく、症状が悪化したり、流行が収まらないのは、①本当はマイコプラズマ肺炎ではない②抗菌剤の選択に誤りがある③耐性マイコプラズマの流行などが指摘されていますが、何しろ真実を隠す中共ですから何が本当なのかわからないのが現実です※
世界保健機関(WHO)が中国当局に詳細な情報を求めた結果、異常な病原体や新たな病原体は検出されなかったと発表していますが、これは信用できません。
中共は新型コロナウイルス流行当初も隠蔽し、その肩を持ったのも世界保健機関です。
【参考資料】
中国で小児を中心に増加が報じられている呼吸器感染症について