厚生労働省は、2023年12月13日ウイルス性の感染症「エムポックス」に2023年9月に感染した埼玉県に住む30代の男性が今年の9月に死亡したと発表しました。
男性は海外渡航歴はなかったほか、HIVによる免疫不全の状態だったということです。
エムポックスによる死者が確認されたのは国内では初めてです。
エムポックスは欧米などを中心に感染が拡大したウイルス性の感染症で、去年から12月3日までに国内で227人の感染者が確認されています。
日本国内では、2022年は月に1~2人くらいでしたが、2023年に入ってから急増しています
2023年に報告されたほとんどが海外渡航歴のない人で、国内での感染拡大が起きていると考えられています。欧米では落ち着きを見せつつあるエムポックスの流行が、日本を含む東アジアで本格的な流行に入る可能性があり、特に男性同士でセックスをするときには充分な注意が必要です。
このワクチンはエムポックスに対しても感染や発症を防ぐ効果がある程度はあると考えられています。
1976年ごろより前に日本で生まれた人たちの多くが子どものころに天然痘ワクチン(種痘)を受けていますが、接種から時間が経っており、の時点までどの程度の効果が続いているかはわかっていません。
接種の経験があるのにウイルスを防ぐ抗体ができていなかった例や、接種を受けた世代の方の国内での感染も知られていますので子どものころにワクチンを打っていても、感染するリスクはゼロではないと考えることをおすすめします。
【参考資料】
※エムポックス(サル痘)の感染予防に関しては以下を参照してください※
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