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2020年1月12日日曜日

正しく知ろうインフルエンザ-3.抗インフルエンザウイルス薬-

2020年1月現在、抗インフルエンザウイルス薬は、内服薬としてタミフル・ゾフルーザ、吸入薬としてはイナビル・リレンザなどが使用されています。

2018年のインフルエンザ流行シーズン、一度の内服で効果が得られるとのことで、ゾフルーザが話題になりましたが、このゾフルーザが効かない耐性ウイルスの出現が問題になっています。

【インフルエンザの治療開始時期と方法】

抗インフルエンザウイルス薬は、患者の状態や年齢などに合わせて選択されます。

また、インフルエンザ治療薬とは別の薬が処方される場合もあります。

これは肺炎や気管支炎を合併したり、重症化させたりしないための抗生物質、熱を下げる解熱剤、その他、鼻水や咳がある場合に症状を抑えるための薬などでず、これらの薬はインフルエンザウイルスに直接作用はしませんが、症状を改善させたり、合併症防止のために必要に応じて処方されます。

インフルエンザの時の発熱に対しては、医師が解熱剤を必要と判断した場合はアセトアミノフェンが処方されます。

解熱剤には多くの種類がありますが、誤った使い方をすると悪化の恐れや脳炎発症のリスクがあります。

※必ず受診して医師の指示のもとに解熱剤を使用する必要があります、素人判断で解熱剤を使用してはいけません※

市販薬もしくは処方薬であっても以前に他の病気に対して処方された解熱鎮痛薬などは、絶対に服用しないことです。

本来、抗インフルエンザ薬を飲まなくても多くの場合は安静にしていれば数日で症状は軽快に向かいます。

1歳以下の子供は抗インフルエンザ薬ではなく、漢方薬で対応することもあるようです。

【インフルエンザ治療薬の効果】

インフルエンザ治療薬は、発症から48時間以内に服用を開始すると、発熱などの症状が1~2日間短くなりますが、症状が出てから時間がたって服用し始めても(発症後48時間以降)十分な効果が得られません。

【インフルエンザ治療中の注意点】

インフルエンザになると急に走り出す・部屋から飛び出そうとする・ウロウロするなどの異常行動がみられる場合があります。

過去にこうした異常行動が抗インフルエンザウイルス薬の服用後に起こったと報告があったため、これらの異常行動は薬の服用が原因という見解もありましたが、 これまでの調査結果などからは、抗インフルエンザ薬と異常行動との因果関係は明らかにはなっていません。

むしろ、インフルエンザウイルスに感染すると、抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無やその種類に関係なく、同じような異常行動を起こすことが報告されています。

インフルエンザ罹患時には、薬の服用の有無に関わらず異常行動に対しての注意が必要となります。

事故につながるような異常行動は発熱から2日以内に現れることが多いと報告されています。

異常行動による事故を防ぐために、発熱から数えて少なくとも2日間は大人が見守り、患者を一人にしないように気を配る必要があります。

こうした事故の割合は、就学以降~未成年の男子で多くなっていますので特に注意が必要となります。

2020年1月2日木曜日

正しく知ろうインフルエンザ-2.インフルエンザ検査の正しい受け方-

【インフルエンザ検査を受けるタイミング】

インフルエンザの治療薬(抗インフルエンザ薬)は、発症から48時間以内に投与(内服か吸入)しないと効果がないことから、通常は受診したその場で感染の判定ができる「迅速抗原検出キット」を使用して検査を行います。

一般的に検査キットの陽性率は、発症後 0~12 時間で70~80%、13~24 時間で 70~90%と言われていますので、理論的には12時間以上経過すればキットで検知できるウイルス量が得られることから陽性となる確率は高くなります。

また抗インフルエンザウイルス薬の投与が発症から 48時間以内であることを考慮すると、検査を受けるタイミングは発症後(発熱後)12時間から48時間の間が最適と考えられています。

【受けるタイミングを間違うとどうなるのか】

検査を受けるのが早すぎるとインフルエンザウイルスの量がまだ少なく、陰性となり診断がつかない場合もあります。

インフルエンザに感染すると体内でウイルスが増殖しますが、そのピークは発症から48時間です。

治療薬はウイルスの増殖を抑える薬なので、48時間以内に投与しないと効果がないのはそのためです。

発症から12時間以上経過すれば必ずインフルエンザなら必ず陽性になるということでもありませんし、逆に12時間以内ならインフルエンザでも全く検査が陽性にならないということでもありません。

可能性として12時間以内でも陽性になることはいくらでもあります。

※従って検査結果だけで判断するのではなく、患者の状態を観察して判断する必要があります※

【迅速診断キットとは】

綿棒のようなものでのどや鼻の奥をこすって組織を採取し、そこにインフルエンザウイルスがいるかどうかで陰性・陽性を判断する非常にシンプルな検査法です。

判定に要する時間も15分(キットによって判定時間は3~15分以内)もかからずとても使い勝手がよく、受ける患者さんのほうも待ち時間も少なくて済むというメリットがあります。

日本国内でも血液の鉄人の知る限り20種類の迅速診断キットが販売されており、ほとんどのキットがはインフルエンザウイルスのタイプもA型かB型かの判断ができます。

【その他のインフルエンザ検査法】

1. 血清抗体検査

血液で調べる血清抗体検査があります。

この検査はインフルエンザが発症して1週間以内の時期の血液と、治った時期の計2回、採血を行い、インフルエンザウイルスに対する抗体ができているかどうか検査を行うものですが、検査結果が分かるまでには、約2週間かかることが多いことから、治療のタイミングを逃してしまうことからして現在、この検査はほとんど行われていません。

2. ウイルス分離検査

ウイルス分離検査と呼ばれる方法です。

この検査は発症してから約72時間以内を目安に、喉や鼻の奥などを拭った液からウイルスだけを分離して検査を行う方法です。

ウイルスの種類などが詳しく分かり、感度もとても高いのですが、高度な技術を要し、ごく限られた機関でしか行われていないので一般的には行われませんし、結果が出るまでには1週間前後かかり、やはり治療のタイミングを逃すことになります。

3. PCRを用いた検査

PCRを用いたインフルエンザの検査がありますが、これは鼻やのどの奥からとった拭い液を検体として、インフルエンザの遺伝子を検出する方法です。

遺伝子レベルでウイルスを検出するので、非常に正確で細かいウイルスの型や構造までわかり、たとえば新型ウイルスであるかどうかなどの判定まで行えます。

しかし、この検査も高度な技術を要するので、公的な検査機関などで行われることが多く、市中病院やクリニックなどで行われることはほとんどありません。

【検査費用】

一般的なインフルエンザ検査にかかる費用は、診察料に薬代も含めて4,000~5,000円程度(3割負担の場合)になることが多いです。

【48時間以内の検査、治療開始が重要とされる理由】

インフルエンザは、急激な発熱、全身倦怠感(だるさ)、筋肉痛、関節痛などのつらい症状だけでなく、重症化して肺炎や急性脳症などの合併症を起こす危険があることと、感染力が強く周囲の人に感染させやすい特徴もあります。

このため、抗インフルエンザウイルス薬の服用で治療を迅速に行い、なるべく軽症で済ませ、さらに周囲への影響も少なくすることが大切なのです。

インフルエンザウイルスは発症して48時間までに増殖し、症状が悪化しますが、発症後48時間までに抗インフルエンザウイルス薬を服用することでウイルスの増殖が抑えられ、症状が重くなるのを防いだり、周りへの感染の影響も少なくすることができるのです。

発症後48時間以降では、抗インフルエンザウイルス薬を服用しても、増殖したウイルスの勢いを抑えることはできなくなってしまいます。


2020年1月1日水曜日

新年のご挨拶

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

旧年中は当サイトをご利用いただきありがとうございました。

本年も皆様方のお役に立てるよう頑張っていきますのでよろしくお願いいたします。

血液の鉄人

2019年12月27日金曜日

正しく知ろうインフルエンザ-1.インフルエンザとは-

2019年11月13日、国立感染症研究所より、インフルエンザの流行入りが発表されました。

過去20年間で2番目に早い流行入りです。

今回から数回に渡りインフルエンザについて詳しく解説していきます。

【インフルエンザとは】

インフルエンザとはインフルエンザウイルスによって引き起こされる上気道炎症状・呼吸器症状を呈する急性感染症です。

季節性インフルエンザには、A型、B型、C型 の3種類が存在し、A型によるインフルエンザが全体の95%を占め、残りはほとんどがB型によるもので、C型インフルエンザは発生数が少なく主に小児にみられますが、典型的なインフルエンザの症状を引き起こしません。

流行を引き起こすインフルエンザウイルスの株は常に少しずつ変化していて、毎年、前年とは多少異なるインフルエンザウイルスが登場することによって以前に効果的だったワクチンが効かなくなります。

【感染経路】

ウイルスは、感染者のくしゃみやせきで周りに飛び散った飛沫を吸い込んだり、感染者の鼻の分泌物に直接触れたりすることで感染します。

【潜伏期間】

症状は感染後1~4日に突然生じます。

【症状】

悪寒が生じ、続いて発熱、筋肉痛、頭痛、のどの痛み、せき、鼻水、全身のだるさが生じます。

症状の大半は2~3日で治まりますが、発熱は5日目まで続くことがあります。

せき、脱力、発汗、疲労感が数日間、ときには数週間続きます。

気道に軽い刺激を感じ、激しい運動や長い運動ができなくなることがあり、軽い喘鳴(ぜんめい)が完全に消失するまで6~8週間もかかることがあります。

2019年12月23日月曜日

クロストリディオイデス・ディフィシル感染症

クロストリディオイデス・ディフィシル感染症とは、グラム陽性の偏性嫌気性菌であるクロストリディオイデス・ディフィシル(Clostridioides difficile infection:CDI)によって引き起こされる感染症で抗菌薬関連下痢症/腸炎を引き起こします。

抗菌薬使用歴のない患者でクロストリディオイデス・ディフィシル感染症を認めることもあります。

【クロストリディオイデス・ディフィシル】

ディフィシル菌は、ヒトや動物の腸内に住む常在菌であり、健康な成人の大便からは2~15%の頻度で検出されます。これに対し、健康な乳幼児の大便には15~70%の高い頻度でこの菌がみられ、毒素も高い濃度で検出されますが、不思議なことに臨床症状はまったく認められません。これについてはさまざまな要因が議論されていますが、いまだ明確にはされていません。

この最近の特徴としては、芽胞を形成することから酸素が存在する環境や乾燥した環境でも死滅することなく生きていることです。

院内感染の原因細菌としてしばしば院内アウトブレイクを引き起こします。

病院・老人施設等における入院患者・入居者等での集団発生が見られることがあります。

【感染経路】

クロストリジウム-ディフィシルで汚染された器物が病院・老人施設等の施設内で感染を広げた例としては、共用していたポータブルトイレ、新生児用の風呂桶、電話機、直腸用電子体温計の持ち手部分、呼び出しスイッチ、トイレの電気スイッチなどがあります。

【潜伏期間】

はっきりと確定されておらず、1週間未満、2~3日程度で発病することもありますし、抗生物質による治療終了や退院から発病までの期間が長期に亘ることもあります。

【症状】

下痢や腹痛を引き起こしますが、軽症例がほとんどですが、重症となり腸閉塞・消化管穿孔・敗血症を引き起こし死亡する場合もあります。

血液の検査では、白血球数増加(40%)や低アルブミン血症(76%)を認めることもあります。
【どのような人に発症するのか】

クロストリジウム-ディフィシル感染症は、すべての年齢層で見られますが、65歳以上の老人での発生が多く、老人に限らず、免疫機能が低下している人たちでの発生が多いです。

最近2~3ケ月以内に他の感染症を治療するために抗生物質を使用していることが、クロストリジウム-ディフィシル感染症を誘発する最も主要な要因です。

【治療方法】

クロストリジウム-ディフィシルは、多くの抗生物質が無効です。

誘因となっていると思われる抗生物質や抗がん剤等の使用を中止します。

抗生物質の中止後2~3日以内に23%の患者でクロストリジウム-ディフィシル感染症の症状が改善するとされています。

中止後2~3日で下痢等の症状が改善しない場合や重篤な場合は、メトロニダゾールやバンコマイシンといったクロストリジウム-ディフィシルに有効な抗生物質による内服治療を行います。

【予防法】

病院・老人施設等における入院患者・入居者等での集団発生を防ぐためには、手洗いの徹底により、患者・医療従事者・介護者がクロストリジウム-ディフィシルを他の人へと運ばないことが大切です。

医療従事者・介護者は入院患者・入居者等との接触の前後で石ケンと流水での手洗いを徹底する必要があります。

※アルコールによる手の消毒は、クロストリジウム-ディフィシルの芽胞には無効です※

※芽胞:一部の細菌が形づくる、極めて耐久性の高い細胞構造を言い、そして極めて高い耐久性を有し劣悪な環境で通常の細菌が死滅する状況に陥っても生き残ることが可能です※

※近年多用されているアルコールによる手の消毒は、特に下痢症の原因となるクロストリジウム-ディフィシルやノロウイルスなどには無効である点に留意する必要があります※

環境の消毒には次亜塩素酸ナトリウムが有効です。

健康体の人は、通常、クロストリジウム-ディフィシル感染症にはなりにくいです。

大切なことは特に、トイレの後や食事の前には、石ケンを使用して流水で手をよく洗うことです。

【流行の実態】

2010年2月、埼玉県内の病院で入院患者12人(31~91歳)が集団感染し、うち1人(71歳男性)が死亡しています。

下痢等が見られた他の患者については重症化していません。

米国においては、毎年、約50万人前後のクロストリジウム-ディフィシル感染症の患者が発生していると推計されており、毎年約15,000~20,000人の患者が死亡していると推計されています。

【検査】

1.便中のクロストリジウム-ディフィシル毒素検査により診断する。

2.イムノクロマト法を利用した検査キットで、糞便中の本菌の存在とトキシンを調べることができる。

グルタミン酸デヒドロゲナーゼは、この菌が産生する酵素であることから、糞便中にこの酵素が存在すればクロストリジウム-ディフィシルが糞便中に存在することになります。

トキシン産生性については、トキシンAとトキシンBの両方を見つけることが出来ます。

判定

・グルタミン酸デヒドロゲナーゼ陰性かつトキシン陰性・・・クロストリジウム-ディフィシルは存在しない。

・グルタミン酸デヒドロゲナーゼ陽性かつトキシン陽性・・・クロストリジウム-ディフィシルが存在。

・ルタミン酸デヒドロゲナーゼ陽性でトキシン陰性・・・偽陰性。

3.トキシンB遺伝子検査

感度・特異度ともに高い検査法で、自動機器を使って全自動検査が出来ます。

2019年12月9日月曜日

血液型について-6.マラリアと血液型の関係について-

血液型と疾患の関係は昔から多く論じられてきましたが、生化学的に証明されたものはなく大部分は数字を使用したこじつけ的なものです。

寄生虫と関連を持つ血液型については、これを生化学的に裏付けるものがあります。

数ある血液型の中のひとつのDuffy(ダフィー)式血液型は、三日熱マラリア原虫の感染に対して抵抗性があることが証明されています。

Duffy式血液型とは、Fy(a)とFy(b)のふたつの抗原から成り立っていて、Fy(a)とFy(b)には遺伝的優劣はありません。

この血液型の表現型は、Fy(a+b+)、Fy(a+b-)、Fy(a-b+)、Fy(a-b-)の四型からなり、Fy(a)とFy(b)の両方の抗原を持たないFy(a-b-)の人は三日熱マラリア原虫には感染しません。
しかしFy(a)とFy(b)を持つFy(a+b+)、Fy(a+b-)、Fy(a-b+)の人は、三日熱マラリア原虫に感染します。

Fy(a-b-)は非常にまれな表現型で、白人と日本人の発現頻度はほぼゼロです。

アフリカ系黒人ではFy(a-b-)の発現頻度は、68%と高頻度です。

北アメリカ大陸在住のアメリカ・インディアンにもFy(a-b-)の人は存在し、やはり三日熱マラリア原虫の感染に対して抵抗性があることが確認されています。

このDuffy式血液型と三日熱マラリア原虫の関係は、特定の地域においては自然淘汰の重要な要因であったものと考えられています。

Fy(a-b-)型はアフリカのサブサハラの三日熱マラリア流行地に遺伝的起源を持つ人に非常に多いのに対して、それ以外の地域に起源を持つ人にはほとんど存在しません。

タンパク分解酵素を使用して赤血球上のFy(a)抗原とFy(b)抗原を壊すと三日熱マラリア原虫は赤血球に感染しなくなることから、Fy(a)抗原とFy(b)抗原には三日熱マラリア原虫が感染する受溶体が組み込まれていることが明らかにされています。

要するに三日熱マラリア原虫は、赤血球上にあるFy(a)抗原とFy(b)抗原から赤血球の中に入り込み感染するということです。

【追加事項】

マラリア原虫には、熱帯熱マラリア原虫・卵形マラリア原虫・四日熱マラリア原虫・三日熱マラリア原虫の四種類がありますが、Duffy式血液型と関係があるのは三日熱マラリア原虫です。

2019年11月28日木曜日

血液型について-5.後天性獲得B(acquired B)について-

ABO式血液型は時には理解しづらい現象を引き起こします。

今回は本来A型である人がAB型に変化する事例を紹介します。

直腸・結腸癌の患者の状態が悪くなるとA型患者が後天的にB型抗原を獲得して一見AB型様の反応を示す現象が起こることがあります。

後天性獲得Bは、直腸・結腸癌の癌患者が細菌感染を起こした時に、A抗原が少し変異してB様抗原になって抗Bと弱く反応しAB型と判定されます。

直腸・結腸癌の患者の状態が改善されるに従い後天性獲得BのB型は少しずつなくなり、本来のA型に戻ります。

直腸・結腸癌の患者の状態が改善されずに不幸にも死亡した患者は、後天性獲得Bのままであることが多いことが経験されています。

後天性獲得Bは、A型の人がなり、O型の人が後天性獲得Bになることはありません。

この後天性獲得BのB型抗原はヒト由来及び動物免疫由来の抗B判定血清で起こりますが、モノクロ-ナル抗体由来の抗B血液型判定用血清とは反応しません。

※モノクローナル抗体とは、単一の抗体産生細胞に由来するクローンから得られた抗体※

※ヒト由来及び動物免疫由来抗体は、複数の抗原で免疫されてできたもので、ポリクローナル抗体と呼ばれる※

現在のABO式血液型判定にはヒト由来及び動物免疫由来判定用血清はほとんど使用されることなく、大部分がモノクローナル抗体由来の判定用血清を使用していることから後天性獲得Bは検出されなくなってきています。

モノクローナル抗体由来の判定用血清の使用が主流になったことから、後天性獲得Bは消えてなくなったということになります。

血液の鉄人も40年以上前に63歳の女性の直腸がん患者が後天性獲得Bとなった症例を経験しています。