蚊は日本脳炎、デング熱、マラリアなど媒介させます。
それでは蚊が新型コロナウイルスを媒介させることはないのでしょうか?
その可能性は限りなく低いと考えられています。
新型コロナウイルスが蚊によって媒介されるには、以下の条件があります。
1. ヒトが感染した際に新型コロナウイルスが血液中から検出される。
蚊が吸血した際に、吸血されたヒトの血液中にウイルスが存在しなければ蚊蚊が吸血した際に蚊の体内に入ることができません。
ヒトが感染した際に新型コロナウイルスが血液中に検出されるかに関しての調査では、新型コロナ患者から採取された血液検体から新型コロナウイルスが検出されたのは、1%と極めて低い結果が得られています。
軽症・中等症では血液中に新型コロナウイルスが検出されることは稀なんです。
2. 新型コロナウイルスが蚊の体内で増殖することが出来る
現時点では蚊の体内で新型コロナウイルスは増殖しないことが確認されています。
3. 蚊からヒトの血液に注入された新型コロナウイルスがヒトの体内で増殖することが出来る
この証明は極めて難しいのが現実です。
新型コロナウイルス感染者の血液を採血し、針刺し事故を起こして感染した事例が発生すれば血液からの新型コロナウイルスの感染はあると言えますが、現時点まで針刺し事故での新型コロナウイルスの感染は発生していません。
上記1~3のことからして、現時点では蚊からの新型コロナウイルスの感染はないと結論付けられています。
しかし蚊から感染する病気があることから、蚊に刺されないように虫よけを使ったり、肌の露出をできるだけ少なくするなどの対策をしておく必要はあります。