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2019年1月20日日曜日

HIV検査を受ける際の注意点-2.迅速抗体検査-

【迅速抗体検査とは】

ダイナスクリーン・HIV-1/2は、イムノクロマト法により、検体( 血漿、血清又は全血) 中の抗HIV-1抗体及び抗HIV-2抗体を検出する試薬です。

【迅速抗体検査の種類】

ダイナスクリーンは、アリーア メディカル株式会社から販売されています。

日本国内では、厚生労働省の認可を受けたキットはこれ一つだけです。

【検査の原理】

検体中にHIV抗体が存在していると、抗HIV抗体は、シート下部のセレニウムコロイド標識HIV抗原と反応し、抗HIV抗体-セレニウムコロイド標識HIV抗原の結合物を形成する。

この結合物はシート上を移動して、シート上部に固相化されたHIV抗原と結合し、固相化HIV抗原-抗HIV抗体-セレニウムコロイド標識HIV抗原のサンドイッチ型の結合物を形成する。

結果はシート上の判定窓に出現するセレニウムコロイド由来の赤色のラインの有無により判定します。

【受ける時期】

血液中に十分なHIV抗体が存在しないと、HIVに感染していても偽陰性反応を引き起こすことから、受ける時期が大切です。

受ける時期としては、不安な行為から12週(84日)で受ければ信頼できる結果が得られます。

【保健所では30~60日といっているが??!!】

HIVの感染していて検査で見つかるHIV抗体検査が血液中に産生されていれば、陽性となりますが、殆どの場合30日では偽陰性反応となってしまいますから、この時期検査を受けて陰性となっても感染していないとは言い切れません。

【不安な行為から30~60日で受けて陰性となったときの対処方法】

再度不安な行為から12週後に受けることです。

12週で受けて陰性であれば、HIVの感染はなかったことになります。

本当にHIVに感染していればこの時期に受ければ陽性となります。

※※真の陽性と判断するには確認検査で陽性となる必要があります※※

【保健所で30~60日で受ければよいというのは間違いか】

保健所で30~60日で受ければよいというのは間違いでもなく、間違っているとも言えません。

なぜならその理由は以下のとおりです。

・この時期受けて陽性となる人もいます。

・しかし感染していても陰性となる人の方が多いのも事実です。

・よくほとんどの人が見逃しているのは、不安な行為から30~60日で受けて陰性であっても再度3ケ月で受け直す必要があると言っています。

※※『再度3ケ月で受け直す必要がある』ことを見逃しているのです※※

早く検査を受けたい人のために30~60日でも検査を受けられると行っていると解釈しておくことです。

この時期に第3世代のHIV抗体検査を受けても、信頼できる結果は得られる確率は非常に低いということです。

【偽陰性反応】

どのような検査でも受ける時期が早すぎると、偽陰性反応は起きてしまいます。

不安な行為から12週(84日)で受けることによって、偽陰性反応が起きることはありません。

【偽陽性反応】

どのような検査でも偽陽性反応は起きます。

HIV抗体検査はHIVの感染している人を見つけるスクリーニング検査ですから、見逃さないように検出感度を非常に高くしていますから当然偽陽性反応は起きます。

これはスクリーニング検査の持つ宿命でどうしても無くすことは出来ません。

特にイムノクロマト法を利用した検査は、肉眼で判定することからどうしても判定者の主観に左右されてしまいます、その結果どうしても偽陽性反応の発現率が機械を使用した検査法に比べて高くなる傾向にあります。

【偽陽性反応の起きる原因】

判定を厳格にしすぎることから偽陽性反応が多く出現する傾向はどうしてもあります。

判定時間経過後のラインの出現を陽性と誤判定することがあります。

※判定時間は厳守する必要があります※

どのような時に起きるのかははっきり解明されていません。

HIVに感染していないのに毎回陽性となる人もいることも事実です。

【検体として利用する種類によって検査結果に差があるのか】

この検査は、全血・血漿・血清のいずれでも検査が可能です。

血漿・血清・全血を利用しての検査では、検出感度・特異度共に変わりがありません。

全血を使用すると赤血球の赤色の色調によって偽陽性反応の出現率が高くなる傾向が見られます。

【まとめ】

1.第3世代のHIV抗体検査は、不安な行為から12週(84日)で受けること。

2.30~60日で受けて陰性であっても、再度不安な行為から12週(84日)で受けること。

3.陽性となっても確認検査で陽性とならない限り、本当にHIVの感染しているとは言えな
い。

4.判定時間の厳守。

5.コントロールラインに必ず赤のラインが出ている必要があります。

2019年1月8日火曜日

HIV検査を受ける際の注意点-1.第3世代HIV抗体検査-

HIV検査を受ける際の注意点について数回に渡って解説いたします。

初回は第3世代HIV抗体検査についてです。

【第3世代HIV抗体検査とは】

現在利用されているHIV抗体検査は、第三世代の抗体検査で、第一及び第二抗体検査は現時点では日本では使用されていません。

第三世代の抗体検査は、HIV-1とHIV-2の感染抗体を検出する検査法です。

【第3世代HIV抗体検査の種類】

検査法としては、イムノクロマト法・EIA法・エライザ法などがあり、国内では数社のメーカから販売されています。

メーカによって検出感度に大差はありません。

【受ける時期】

血液中に十分なHIV抗体が存在しないと、HIVに感染していても偽陰性反応を引き起こすことから、受ける時期が大切です。

受ける時期としては、不安な行為から12週(84日)で受ければ信頼できる結果が得られます。

【不安な行為から30~60日で受けて陰性となったときの対処方法】

再度不安な行為から12週後に受けることです。

12週で受けて陰性であれば、HIVの感染はなかったことになります。

本当にHIVに感染していればこの時期に受ければ陽性となります。

※※真の陽性と判断するには確認検査で陽性となる必要があります※※

【保健所で30~60日で受ければよいと言っている理由とは】

保健所で30~60日で受ければよいというのは間違いでもなく、間違っているとも言えません。

なぜならその理由は以下のとおりです。

HIVの感染していて検査で見つかるHIV抗体が血液中に産生されていれば、陽性となりますが、殆どの場合30日ではHIV抗体の量が少ないことから偽陰性反応となってしまいますから、この時期検査を受けて陰性となっても感染していないとは言い切れません。

・この時期受けて陽性となる人もいます。

・しかし感染していても陰性となる人の方が多いのも事実です。

・よくほとんどの人が見逃しているのは、不安な行為から30~60日で受けて陰性であっても再度3ケ月で受け直す必要があると言っています。

※※『再度3ケ月で受け直す必要がある』ことを見逃しているのです※※

早く検査を受けたい人のために30~60日でも検査を受けられると行っていると解釈しておくことです。

この時期に第3世代のHIV抗体検査を受けても、信頼できる結果は得られる確率は非常に低いということです。

【偽陰性反応】

どのような検査でも受ける時期が早すぎると、偽陰性反応は起きてしまいます。

不安な行為から12週(84日)で受けることによって、偽陰性反応が起きることはありません。

【偽陽性反応】

どのような検査でも偽陽性反応は起きます。

HIV抗体検査はHIVの感染している人を見つけるスクリーニング検査ですから、見逃さないように検出感度を非常に高くしていますから当然偽陽性反応は起きます。

これはスクリーニング検査の持つ宿命でどうしても無くすことは出来ません。

【偽陽性反応の起きる原因】

どのような時に起きるのかははっきり解明されていません。

HIVに感染していないのに毎回陽性となる人もいることも事実です。

【まとめ】

1.第3世代のHIV抗体検査は、不安な行為から12週(84日)で受けること。

2.30~60日で受けて陰性であっても、再度不安な行為から12週(84日)で受けること。

3.陽性となっても確認検査で陽性とならない限り、本当にHIVの感染しているとは言えない。