水ぼうそうは、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる発疹性の感染症で、一般的に"水痘"とも呼ばれます。
症状としては主にかゆみを伴う水ぶくれ(水疱)が全身に現れるのが特徴で、空気感染、飛沫感染、接触感染で広がります。
その水ぼうそうが今大流行しています。
水ぼうそうは子供がかかる病気だと思われがちですが、大人もかかる可能性もあるので注意が必要です。
成人が水ぼうそうにかかると、重症化しやすく、肺炎や脳炎などを起こすリスクがあります。
2025年関東では初めて流行注意報を発令する自治体もあり、医師が警鐘を鳴らしています。
水ぼうそうは2025年4月下旬から増加し1週間に3〜4人程度の患者が出ていて、ゴールデンウイーク明けには1.5倍に増加しています。
本来水ぼうそうは乳幼児の感染が多い感染症ですが、現在は感染する人の年齢が上がっているといいます。
2014年から子供への水ぼうそうワクチンの定期接種が行われましたが、年令を重ねることによってワクチンの効果が弱まったタイミングで感染するケースが増えていると専門家は指摘しています。
子どもの時に水ぼうそうにならずに成長して大人になっている人も増加しつつあります。
このことからも大人の水ぼうそうはさほど珍しくない昨今です。
埼玉県では、2025年5月11日までの1週間で報告された水ぼうそうの患者数は、1医療機関辺り1.43人と国の定める注意報の基準である1人を大きく上回っています。
そのため埼玉県は5月14日、初の水ぼうそうの流行注意報を発令しています。
【追加の話】
ご存じの方もおられますが、実は水ぼうそうと帯状疱疹は同じウイルスで引き起こされます。
現在帯状疱疹は若者から高齢者まで幅広い世代で増加傾向にあります。
水痘ウイルスは非常に強い感染力を持っていてその感染力の強さはインフルエンザや新型コロナウイルスよりも強く、大人になってから水ぼうそうを発症すると重くなりやすいことから、水ぼうそうの人が身近にいたらマスク・うがい・手洗いとうの予防対策をきっちりと行い感染に注意する必要があります。
水ぼうそうに一度罹患するとほとんどの人は再発することはありませんが、免疫力が低下した際に帯状疱疹として発症することがありますので注意が必要となります。
成人が水ぼうそうになると重症化のリスクがあるため、特に成人や免疫が低下している人は注意が必要です。
今や水ぼうそうは子供だけの病気ではありません!!