性行為感染症は減少傾向にあるのにもかかわらず、梅毒だけは2015年から急激に増加しています。
2019年6月16日現在2959人の患者が報告されています。
この数字は医療機関から保健所に届けられただけの数字ですから、実際この数倍の患者が存在していると推計されています。
何故梅毒が増加しているかについては、種々取り沙汰されていますが、その原因は未だはっきりしていません。
【梅毒とは】
梅毒トレポネーマによって引き起こされる性行為感染症です。
コンドームでの感染予防は完全ではありませんが、当然使用して感染予防をする必要があります。
性行為だけでなく、キスを含めたオーラルセックスでも簡単に感染してしまいます。
【第1期梅毒の症状】
梅毒トレポネーマに感染するとおよそ3週間後に、感染した部位に初期硬結・硬性下疳が出来るが、一般的に痛みなどはなく無症候状態で経過します。
陰部に病変があるときには、鼠径リンパ節が左右対称に腫れますが痛みはありません、これを"無痛性横痃(むつうせいおうげん)"と言います。
※"無痛性横痃(むつうせいおうげん)"は、一般的には"よこね"と言われています※
これらの症状は治療をしなくても自然に消滅しますが、体内には梅毒トレポネーマが存在し、第三者に感染させてしまいます。
この時期が特に感染力が強いことから、梅毒の流行阻止には第1期梅毒の症状が現れた時に治療を開始することが重要とされています。
最近の梅毒は、昔の梅毒に比べて典型的な第1期梅毒の症状を起こさないものが多く報告されています。
【第1期梅毒の検査方法】
この時期は、血液中に産生されたカルジオリピン抗体もTP抗体の量も少なく、STS検査もTP検査も陰性となるリスクが極めて高く検査の信頼性は低いです。
1.パーカーインキ法
硬性下疳の潰瘍の表面をこすって刺激したあとに出てくる分泌液には多量の梅毒トレポネーマが含まれていることから、分泌液をパーカーインクで染めて、光学顕微鏡で分泌液中の梅毒トレポネーマを検査する方法が一番手っ取り早い検査法ですが、最近ではこの方法で検査をする医師が少なくなってきています。
2.暗視野顕微鏡検査
また、暗視野顕微鏡で分泌液中の梅毒トレポネーマを調べる検査法もあります。
※パーカーインク法や暗視野顕微鏡検査は、医師や検査技師の技術や病変部位の梅毒トレポネーマの数に依存していることにくわえ、非病原性トレポネーマとの鑑別が難しく精度が低い検査法です※
3.IgM-FTA-abs検査
この時期信頼性の高い検査法は、IgM-FTA-absです。
梅毒トレポネーマに感染した初期には、IgM抗体が先に出来て、その後IgG抗体が出来ます。
このIgM抗体は、梅毒に感染後1週間程度で身体中にできることから、IgM-FTA-abs検査は梅毒に感染後1週間で受ければ 信頼出来る結果が得られます。
従って梅毒トレポネーマに感染後1ケ月を経過して、IgM-FTA-abs検査を受けると血液中のIgM抗体が減少していることから 偽陰性反応を起こすことがあります。
このIgM抗体は、梅毒に感染後1週間程度で身体中にできることから、IgM-FTA-abs検査は梅毒に感染後1週間で受ければ 信頼出来る結果が得られます。
そのことからして、早く感染の診断を下したい時に利用される検査法です。
よくIgM-FTA-absを受けるところがわからない、医師に検査を受けたいと言って医師がIgM-FTA-absの事を知らない、 この医療機関では検査をしていないなどと言われて受けることが出来ないという相談を受けますが、IgM-FTA-absは全国どこでも検査は受けられます。
自施設で検査をしていなくても全国どこでも検査専門の会社に検査を依頼して受けることは出来ます。
梅毒は皮膚科が専門診療科となりますから、皮膚科を受診することです。
皮膚科専門医は、IgM-FTA-absのことを正しく理解していますから問題なく受けることが出来ます。
2019年6月16日現在2959人の患者が報告されています。
この数字は医療機関から保健所に届けられただけの数字ですから、実際この数倍の患者が存在していると推計されています。
何故梅毒が増加しているかについては、種々取り沙汰されていますが、その原因は未だはっきりしていません。
【梅毒とは】
梅毒トレポネーマによって引き起こされる性行為感染症です。
コンドームでの感染予防は完全ではありませんが、当然使用して感染予防をする必要があります。
性行為だけでなく、キスを含めたオーラルセックスでも簡単に感染してしまいます。
【第1期梅毒の症状】
梅毒トレポネーマに感染するとおよそ3週間後に、感染した部位に初期硬結・硬性下疳が出来るが、一般的に痛みなどはなく無症候状態で経過します。
陰部に病変があるときには、鼠径リンパ節が左右対称に腫れますが痛みはありません、これを"無痛性横痃(むつうせいおうげん)"と言います。
※"無痛性横痃(むつうせいおうげん)"は、一般的には"よこね"と言われています※
これらの症状は治療をしなくても自然に消滅しますが、体内には梅毒トレポネーマが存在し、第三者に感染させてしまいます。
この時期が特に感染力が強いことから、梅毒の流行阻止には第1期梅毒の症状が現れた時に治療を開始することが重要とされています。
最近の梅毒は、昔の梅毒に比べて典型的な第1期梅毒の症状を起こさないものが多く報告されています。
【第1期梅毒の検査方法】
この時期は、血液中に産生されたカルジオリピン抗体もTP抗体の量も少なく、STS検査もTP検査も陰性となるリスクが極めて高く検査の信頼性は低いです。
1.パーカーインキ法
硬性下疳の潰瘍の表面をこすって刺激したあとに出てくる分泌液には多量の梅毒トレポネーマが含まれていることから、分泌液をパーカーインクで染めて、光学顕微鏡で分泌液中の梅毒トレポネーマを検査する方法が一番手っ取り早い検査法ですが、最近ではこの方法で検査をする医師が少なくなってきています。
2.暗視野顕微鏡検査
また、暗視野顕微鏡で分泌液中の梅毒トレポネーマを調べる検査法もあります。
※パーカーインク法や暗視野顕微鏡検査は、医師や検査技師の技術や病変部位の梅毒トレポネーマの数に依存していることにくわえ、非病原性トレポネーマとの鑑別が難しく精度が低い検査法です※
3.IgM-FTA-abs検査
この時期信頼性の高い検査法は、IgM-FTA-absです。
梅毒トレポネーマに感染した初期には、IgM抗体が先に出来て、その後IgG抗体が出来ます。
このIgM抗体は、梅毒に感染後1週間程度で身体中にできることから、IgM-FTA-abs検査は梅毒に感染後1週間で受ければ 信頼出来る結果が得られます。
従って梅毒トレポネーマに感染後1ケ月を経過して、IgM-FTA-abs検査を受けると血液中のIgM抗体が減少していることから 偽陰性反応を起こすことがあります。
このIgM抗体は、梅毒に感染後1週間程度で身体中にできることから、IgM-FTA-abs検査は梅毒に感染後1週間で受ければ 信頼出来る結果が得られます。
そのことからして、早く感染の診断を下したい時に利用される検査法です。
よくIgM-FTA-absを受けるところがわからない、医師に検査を受けたいと言って医師がIgM-FTA-absの事を知らない、 この医療機関では検査をしていないなどと言われて受けることが出来ないという相談を受けますが、IgM-FTA-absは全国どこでも検査は受けられます。
自施設で検査をしていなくても全国どこでも検査専門の会社に検査を依頼して受けることは出来ます。
梅毒は皮膚科が専門診療科となりますから、皮膚科を受診することです。
皮膚科専門医は、IgM-FTA-absのことを正しく理解していますから問題なく受けることが出来ます。