血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋
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2013年2月26日火曜日
尿検査-No.2 尿の色について-その3.オレンジ色や黄緑色-
ビタミン剤を服用すると尿がオレンジ色や黄緑色になります。
特にビタミンB2の場合は、尿の色が蛍光の黄緑色になることがあります。
この場合は、ビタミン剤が原因ですから何の心配もありません。
ビタミン剤の服用が原因の時は、ビタミン剤の服用を中止すれば、もとの黄色~琥珀のような淡黄色で透明な尿に戻ります。
しかし、服用を中止ても尿の色が黄緑色で毎日続くようであれば、肝臓や胆嚢の病気が考えられますので、直ぐに受診することです。
2013年2月19日火曜日
尿検査-No.2 尿の色について-その2.色が薄くほとんど無色透明-
尿の色はもともと健康(正常)なときは黄色~琥珀のような淡黄色で透明です。
尿の色が薄く、ほとんど無色透明な場合は、糖尿病の人に多く見られます。
糖尿病の人は、尿として多量の水分が排泄されることから、喉が渇くことが多くそのために多量の水を飲むようになってしまいます。
多量の水分を取ることにより、尿量が異常に多くなり尿の色が薄くなって無色透明のようになってしまいます。
糖尿病の人は、排泄される尿量が多いために、尿の色素成分であるウロクロムが希釈されてほとんど無色になってしまいます。
※健康な人が多くの水を飲み一次的に尿の色が薄くなっても、直ぐに元に戻りますから心配は無用で※
【おまけ】
糖尿病の人の尿は甘い又は甘酸っぱい臭いがすることが多くあります。
普通ブドウ糖の血漿濃度が 200mg/dlを超えると尿に糖がでてきます。
尿中にブドウ糖が排泄されることから、尿が甘い又は甘酸っぱい臭いがする訳です。
2013年2月12日火曜日
尿検査-No.2 尿の色について-その1.赤色~赤褐色-
尿の色が赤色~赤褐色になっているのは、もっとも注意が必要です。
尿が赤く見えるのは、尿に赤血球が混じっているのからです。
これを血尿と呼びます。
血尿が出ることは、腎臓・尿管・膀胱・尿道の尿路の何処かに病変がある可能性があります。
病変の箇所から出血して尿に血液が混ざっているということです。
尿路結石が原因の場合は、尿に血液が混ざると同時に、腹部や背中の激痛が起こります。
女性の場合は、生理中は尿に血液が混ざることがあるので、尿に血液が混ざった場合は生理中であるか否かを考慮する必要があります。
また、尿の色が紅茶色・赤ワイン色・赤褐色になる場合は、肝炎により腎臓が侵されている場合に起こることもあります。
血尿が出ても痛みがなく自覚症状がない場合は、ガンも疑われます。
一度でも血尿が出れば直ぐに受診することをおすすめします。
それほど血尿は危険性が伴う尿です。
2013年2月3日日曜日
尿検査-No.2 尿の色について-
尿の色の変化によって、身体の健康状態を知ることができます。
健康な人の尿の色は、黄色~琥珀のような淡黄色で透明です。
尿の色が淡黄色なのは、胆汁に含まれるビリルビンという尿中色素のためです。
尿の色は健康な人でも時間的に変化します。
水分を多く摂った時は無色透明になります。
また、健康な人でも朝に起きた時の最初の尿や、運動・発汗・風邪などの発熱時などには尿の色が濃い黄褐色になります。
このようなことは、一時的なことで病気の心配はありません。
これは、身体の水分が一次的に奪われているために、尿が濃縮されたために尿が濃くなるのです。
また、食べ物の色素や着色料そのもの色が尿に出て、赤褐色や赤色・濃い緑色などさまざまな色になります。
更に尿の色は体調や季節などでも変化します。
このように尿の色は多彩ですが、よく観察することで体の健康状態を知ることができます。
次回からは尿の具体的な色について解説していきます。
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