血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋 Headline Animator

2013年7月29日月曜日

糖尿病検査-グリコアルブミン検査-

【グリコアルブミンとは】

血清中のタンパクの一種のアルブミンとブドウ糖が結合したものをグリコアルブミンといいます

グリコアルブミンの半減期がHbA1cの半減期の約半分であることから、血糖のコントロール状態をより早く敏感にとらえることが出来ます。

即ちグリコアルブミンの場合、HbA1cではわからない直近約2週間の血糖コントロール状態を把握できることから、経口血糖降下薬の投与やインスリン治療を開始して間もない患者の治療効果を知ることができます。

【グリコアルブミンを調べると何がわかるのか】

血液の中を流れている間に徐々に糖と結合してできるため、グリコアルブミンを測定することによって、直近約2週間の血糖値のコントロール状態を知ることができます。

グリコアルブミンは、血糖値がより高く、血糖値の高い状態がより長く続くほど増えていくことから、糖尿病で血糖値の高い状態が続くほどグリコアルブミンの検査値は高くなります。

一般的にグリコアルブミンは、HbA1cを約3倍した値となるといわれています。

【事例】

HbA1cが5.0%なら、グリコアルブミンは約15%。

【基準値】

11~16%

※測定法の違いから医療機関によって基準値が異なる場合もあります※

【検査結果の解釈】

高 値 糖尿病、甲状腺機能低下症

低 値 ネフローゼ症候群、甲状腺機能亢進症、肝硬変

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