サル痘ウイルスは、ポックスウイルス科オルソポックスウイルス属のウイルスで、遺伝子的に異なる2種類が存在していてましたが最近では更にもう1種類存在していることが判明し3種類に分類することが提唱されています。
【1.コンゴ盆地型】
ザイールで流行しているもので、致死率は最大で15%前後です。
クレードⅠ(clade Ⅰ)と分類されています。
【2.西アフリカ型】
小児・妊婦・免疫不全者が感染すると重症化するリスクはありますが、感染者の殆どが軽症で回復して致死率は1%以下です。
クレードⅡa(clade Ⅱa)と分類されています。
【3.西アフリカ型と遺伝子的に少し異なるウイルス】
2017年からナイジェリアで流行していて致死率は、0~3.3%です。
クレードⅡb(clade Ⅱb)と分類されています。
※現在非流行国でヒトからヒトへの感染によって流行しているサル痘は、ナイジェリアで流行しているclade Ⅱbのサル痘ウイルスで、比較的軽症例が多いですが免疫不全者は重症化します※
※サル痘ウイルスは、アフリカのげっ歯類が宿主と考えられね人獣共通感染症であることからして、多くの動物に顕性感染することから根絶は困難と考えられています※
【げっ歯類とは】
物をかじるのに適した歯と顎を持ち、上顎・下顎の両方に伸び続ける2つの門歯と、犬歯を持たないことを特徴とする哺乳類で、ネズミ・ハムスター・ヤマアラシ・シマリス・モルモットなどですが、ウサギはげっ歯類ではありません※